館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

男子トイレの怪 ギョッとする話

こんにちは。

人間、60年も生きているといろんなことに遭遇するものだ。

それは、きょうの夕方頃の出来事だった。 お客様も引け、僕がトイレに用足しに行ったときのこと。

美術館男子用トイレには3基の小便器があるのだが、今回使おうと思っていた一番手前の便器を見たとき、

!!!

ギョッとした。

何やら便器の中で細長いものがうごめいているのだ。

女性の方はよくご存じないかもしれないが、男子用小便器の底には直径7~8ミリの穴が5~6個明いていて、そこから水が流れていく。

その穴の一つから5~6センチの長さの黒っぽいものが出て、左右に動いているのだ。

その瞬間は写真に撮れなかったのでイメージとしてこの写真を見て欲しい。

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「虫?! ヘビ?!」

いや、手がある。 なんとトカゲだ!

上半身5センチほどを出して下半身が穴に支えてしまい、抜け出せずにいるのだ。

何とか脱出しようと身体をひねってもがいている。

彼と目が合い、一瞬トカゲは動きを止めた。

だが、すぐに思い出したように、またもがき始める。

「おまえ、なにやってんだ、こんなところで。」

いきさつは多分、こうだ・・・。

 

天気の良い暑い日は、男子トイレの扉は暑さよけのため開かれていることがある。きっとその間にトカゲは迷い込んだのだ。たまたま雨が降り出し、カミさんが扉を閉めた。

出口を失ったトカゲは出口を探して便器の穴に潜り込んだのだ。 ところが便器の穴の中は水溜で行き止まりだ。

慌てて引き返そうとしたのだが穴に引っかかってしまったというわけだ。

 

この便器で用を足すと使用後の水洗でトカゲが溺れてしまうかもしれない。仕方なく一番奥を使う。

ここが僕がカメラマンとしてダメなところだ。すぐにカメラを取りに行けばトカゲのぶざまな姿を撮影できたものを。

用を足してからカメラを取りに行くと・・・、

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必死にもがいた甲斐あって、トカゲは脱出に成功。 頭を隠してこれで隠れた気になっている。

だが縁に返しがある便器から脱出するのはムリだろうと判断した僕は、トイレットペーパーをハシゴのように便器の中へ垂らしてやった。

ペーパーを伝ってそのうち出て行くだろう・・・。

 

ところが30分経ってもまだ、便器の中にいる。

見かねたカミさんがペーパーでくるんで出してやった。しっぽを持つと切ってしまうので胴体を持って・・・。

 

サツキの近くで離してやると、身体を左右にくねらせながら一目散に茂みの中へ逃げていったそうだ。 そのさまが余りに可愛かったとカミさん、喜んでいた。

 

カミさんが後で曰く、

「ちゃんとお礼しなさいよって言っとくんだったわ」

どうやら宝くじのことを言っているらしい。 1等を当てて欲しいということのようだ。

そりゃムリだヮ。 トカゲの恩返しなんて聞いたことねーし。

 

毎日が面白い出来事であふれている。