館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

てっぽう展示館

こんにちは。

三河工芸ガラス美術館の3階には「映画とモデルガンで綴るてっぽう展示館」がある。

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ここは映画の中で使われている銃がどんな銃なのかをエピソードを交えながら楽しく学べるガンコーナーである。

 

最近は少なくなったが、美術館をオープンして数年間はお客様に「何でガラス美術館に鉄砲が置いてあるの?」と、よく聞かれた。

中には「こんなものがあるから子供に見せられないじゃないの!」とか、「なんで鉄砲なんかがあるんだ!」と真剣にお叱りを頂いたことがある。

僕自身は鉄砲を展示することは悪いと思っていないので、なぜ叱られるのかよく分からないのだが、なぜかしら日本には銃に対する強いアレルギーがあって、銃が好きな人が「僕はガンが好きです」と言いづらい風土がある。

これについてはいづれ機会を見てふれたいと思うが、きょうはなぜてっぽう展示館を作ったかをお話ししようと思う。

 

このガラス美術館を作ったのが西暦2000年。準備期間は約1年だった。

小さな美術館には絶対必要!と考えついた「目玉商品」が巨大万華鏡と彫刻鏡の部屋(ちょうこくかがみのへや)だ。この二つを、約10ヶ月で完成させた。

今思えば、これでも驚異的な短期間だった。それでも2階と3階の展示室を作品で埋めるには、手持ちの作品を全て使っても絶対的に作品数が足らなかった。

今の3階建て美術館の前は自宅兼用のギャラリーだったのだが、来場者で圧倒的に多いのは女性。女性は大いに楽しんでくれるのだが、付き添いの男性やお父さんはちょっと退屈そう。

ガラスアートは主に女性に人気なのだ。

この男性客を退屈させないものはないかと考えたときに、すぐに思いついたのが「てっぽう」だった。

男だったら大抵、一度や二度はおもちゃの鉄砲で遊んだことがあるのではないかと思ったからだ。

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よく、館長さんの趣味ですか? と、聞かれることがあるが、実はそうではなかったのだ。

現在展示してある銃は201丁あるが、これはほとんど美術館オープンに間に合わせるように購入したものだ。

随分お金をつぎ込んだが、展示用だということで、カミさんも渋々認めてくれたわけだ。

 

つづく