館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

フュージング体験 焼成中 !

こんにちは。

きょうは午前も午後も体験で忙しい一日だった。

きょうのような雨の日は平日であっても結構来客はあるものだ。 午後になると来館していただくのが気の毒になるほど大降りになって、お客様も美術館玄関の庇の下で雨脚を気にしながら駆け出すタイミングをうかがっている。

そんなお客様の様子を受付のガラス越しに気にしながら団体のサンドブラスト体験をご指導させていただいた。

今回は吉良町のスーパー「アピタ」の従業員さんたちだ。2時間のコースをわずか1時間で終了した手際の良さには脱帽 ! きっと彼女たち、お店でもてきぱきと仕事をこなしているんだろうなぁ、と感心させられた。

 

さて、このお客様たちが帰られた後で、たまっていたフュージング体験の焼成をすることに。 先ほど待ちかねたお客様から催促の電話が入った。

うちの焼成釜は電熱式で、全てコンピューター制御されている。だからよほどのことがないかぎり失敗することはない。

f:id:mikawakougei:20150903233326j:plain

 

昔は電子レンジを使うアートボックスという焼成釜を使っていた。手軽に焼成できる反面、温度管理ができないため割れや失透などの失敗も多かったのだ。

コントローラーの表示は現在295度。焼成はすでに終わっていて除霊、いや徐冷の段階だ。

f:id:mikawakougei:20150903233712j:plain

 

本当なら蓋を開けて中をお見せしたいところだが、300度近くある釜の蓋を開けると中身が急冷されて割れることがあるからご容赦だ。 代わりに小窓から内部を覗く。

f:id:mikawakougei:20150903234058j:plain

 

今回は丸焼きが多く、現在焼成中の普通焼きは数が少なかった。

丸焼き、普通焼きとは僕たちが焼き加減に付けた名前で、焼成する際の最高温度が違うのだ。

普通焼きは焼成温度が750度くらい。比較的低い温度で焼く。ごつごつした感じが残る焼き方で、柄物の焼成に向いている。

一方の丸焼きとは800度くらい。比較的高い温度で焼くことで、ガラスが液体のように溶け合い、玉のように焼きあがる。アクセサリーに向いている。

 

現在、別のテーブルでは丸焼き作品の発送準備をしている。

f:id:mikawakougei:20150903234725j:plain

 

いま焼成中の "普通焼き" も明日の朝には釜から取り出せる。