館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ジオラマ メインストリート (7) 幽霊の正体見たり枯れ尾花

こんにちは。

配線は全て引き直した。各車のLED点灯も確認した。電源も交換した。

なのにレーンに取り付けてみると1台も点灯しない。

今度こそ完全に行き詰まった。・・・・頭の中はパニック状態になった。

しばらく落ち着いてから、もう一度なぜ点かないのか冷静に考える。可動車に電圧がかかってさえいれば点灯はするはずだ。と言うことはレーンに電圧が来ていないということか?

とりあえず、電源部分からレーンの電極までの導通をテスターで調べる。

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「あれっ??、電圧が来ていない。」なぜだろう、電線の導通は全て正常だった。

そのとき、ある記憶が蘇った。

メインストリートのレーンはプリント基板をエッチングして作ってある。しかし、プリント基板には切断面の銅被覆がないので銅テープ(コパーテープ)を巻くことで電極を延長してやる必要があったのだ。

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ところがコパーテープの粘着糊は絶縁体なのでこのままでは電気が流れない。そのため、導電性粘着テープという高価な素材を見つけ、これを使ってレーンの電極にしようというのだ。

導電性粘着テープというのは、その名のごとく、特殊粘着剤により粘着糊が電気を通すのだ。

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我ながらとても良いアイデアだと思った。

ところがこの商品、取り寄せてみて驚いたのだが、粘着糊の粘着がほとんど無いのだ。貼って剥がせるタイプの両面テープ以下の粘着力だ。

これでは可動車が走行中に剥がれてしまう危険があると考えた僕は使用を断念。 結局粘着の強力なコパーテープを使い、基板の銅被覆とコパーテープをつないでやろうと考えていたのだ。

そのあと、鹿のステンドグラス製作やらなんやらで長期間作業を中断、そのことを忘れてしまっていたのだ。 僕の頭の中では、てっきり導電性粘着テープを使ったとばかり信じ込んでいたのだ。

原因が分かった嬉しさでそのことをカミさんに話すと、

「そうだよ。あなた確かにそんなこと(導電性テープをあきらめ、コパーテープを使うこと)を言ってたわよ。」

カミさんは記憶が良い。「だったら早く言ってくれよ~。(泣)」

悪いのは全部僕だったのだ。まさに「幽霊の正体見たり枯れ尾花」

 

原因は分かった。あとは銅被覆とコパーテープをハンダでつなげればよい。

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このようなハンダの点付けを15センチ間隔ぐらいで基板とテープの境目に付けた。

 

バッチリ導通した。全車点灯!

 

しかし、なぜ最初は全部点いていたのに少しずつ消えていったのだろう・・。

最初はコパーテープを基板より長めに切って貼っていたので、恐らく端っこがお互いにくっついて電気が流れていたのだろう。ところが可動車が走っているうちに電極をこすり、次第に接触が離れていったのではないか、・・と思われる。

 

あぁ~、スッキリした。\(^o^)/