館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

LEDハロゲンランプ

こんにちは。

きょうは連休最後の日、体験、入館とも昨日の1/3程度に落ち着いたが、それでもけっこう忙しい一日だった。

連休中は休まず営業したので、明日は連休明けの振り替え休日を頂きます。実に10日ぶりのお休みです。さすがにちょっと疲れました。

 

さて、きょうは注文しておいたLEDハロゲンランプ(ハロゲンランプの形をしたLEDランプ)が届いたので早速取り付ける。

うちでは(よそ様もだと思うが)照明のLED化を進めている。蛍光灯を除く、ハロゲンなどの白熱球はLEDに換えている。

ショップで60%、ミュージアムで30%くらいの交換率だ。LEDランプが良いことは分かっているのだが、まだまだ高価なので全て交換とはなかなかいかないのだ。

こちらはミュージアム2階のハロゲン照明。どれがLEDだか分かるかい?

f:id:mikawakougei:20150923231426j:plain

 

ちょっと前まではLEDは青白い光で、しかも暗かった。LED照明は日進月歩で良くなっている。

何がいいのかと言えば、言うまでもなく消費電力の少なさだ。 そして長寿命。さらに発熱が少ないことが挙げられる。

もうひとつ、うちにとって重要なファクターがある。これは多くのミュージアムが頭を悩ませてきたことだが、LEDは紫外線が殆ど出ないのがありがたいのだ。

周知のこととは思うが、紫外線は美術品の大敵なのだ。色あせの他、材料の劣化の原因になる。その意味で蛍光灯などは美術品の照明としては最悪だ。

うちもてっぽう展示館の照明にやむなく蛍光スリム管を使用しているが、プリントアウトした写真が1年でセピア色の薄いモノクロになってしまう。

 

最近のLEDの発色は見上げたものだ。下の写真の2つのランプ、どちらがLEDか分かるだろうか? 答えは右だ。どちらも実際には暖かみのある白色で光の色そのものは見分けが付かない。

f:id:mikawakougei:20150924000532j:plain

 

こちらが昔ながらのハロゲンランプ

f:id:mikawakougei:20150923232920j:plain

 

こちらがLED、ランプの角度が違うので、こちらの方が暗い印象を受けるかもしれないが、実際はハロゲンよりちょっと明るい気もする。 ランプの後ろにあるフィンは放熱板だ。LEDは熱に弱いので、こうして熱を逃がす必要があるのだ。

f:id:mikawakougei:20150923233007j:plain

 

つづいてこちら。両側がハロゲン、真ん中がLEDだ。 この中でLEDが一番明るいのだ。消費電力は8ワットだが明るさは100ワットクラスある。

f:id:mikawakougei:20150923233414j:plain

 

右がそのLEDだ。ただしこのLED、ハロゲンと違って後ろに光が洩れないタイプなので、天井が明るくならない。本当は天井も明るくなるものにしたかった。

f:id:mikawakougei:20150923234004j:plain

 

最初にお見せしたハロゲン(左)とLED(右)。放熱器を除けば見た目にはほとんど同じだ。器具を変えずに取り替えられるのが嬉しい。

f:id:mikawakougei:20150923234255j:plain

 

駆動電源はもちろんハロゲンと同じAC100ボルト。 LEDは通常DC3~4ボルトだから内部に変圧器と整流器が内蔵されている。

f:id:mikawakougei:20150923234529j:plain

 

それにしてもLED電球は非常にたくさんの種類が出ているので欲しいものにたどり着くのが大変だ。

安かろう、悪かろう製品も多い。特に中華製には気を付けよう。

口コミ評価は大いに参考になる。