館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

トイレ de アート フュージング絵画2

こんにちは。

きのう焼いたフュージング窯が常温に戻ったので、KATCH取材が終わってすぐ釜から取り出した。

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ちょっとグレーっぽく見えるがこれは天井が映っているから。 実際にはピアノのようなツヤのある真っ黒だ。

そして肝心なブルーのグラデーションだが、・・・狙ったイメージよりもちょっと薄い。空気の澄んだ真夜中なら恐らく水平線あたりに見える大気光はこの程度かもしれないが、絵画的にはもう少し強調したいところ。

 

ステンドのガラスには大まかに3種類のガラスがある。

トランスペアレント(透明)、オパールセント(半透明)、オペイク(不透明)だ。

バックが白のガラスなら、透明の色ガラスを焼き付けるとその色が出るが、黒をバックにすると透明のガラスを焼き付けても黒のままだ。

今回上にふりかけたのは半透明ガラス。だけどちょっと量が少なかったか?

 

せっかく綺麗に焼き上がったというのにやり直すことはおっくうだが、良いアートを作る上でこれは最も好ましくない心癖だ。

 

えぃ!ここは思い切って焼き直そう。たかがトイレアート、されどアートだ。

 

焼き上がったガラスの上からさらに紺色、空色を丁寧にふりかける。

今はパウダー状態なので白っぽく、たくさんかけてあるように見えるのだが、これが溶けて平らになるとどうなるか、なのだ。

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はたしてどうでしょうか?この辺は賭けだ。

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釜に再投入して焼き上がりは明日朝だ。