館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 情熱よ再び4

こんにちは。

きのうは新幹線を新神戸で降りたと書いたが、駅から駅まで長距離を歩いた記憶が無いので、もしかしたら新大阪で降りてそのまま東海道本線で住吉まで行き、そこで神戸新交通六甲アイランド線・マリンパーク行 に乗ったのかもしれない。

メモを付けていなかったので記憶が曖昧で申し訳ない。

 

降り立ったのはアイランドセンター駅だったと思う。とても暑い日で朝が雨だったとは信じられないほどだ。

待ち合わせは1時半。まだ時間まで少しある。朝から何も食べていないので駅の下にあるマクドナルドでハンバーグセットをほおばる。暑いのであまり食欲はないがここで食べておかないとスタミナが持たない。

東和さんはつなぎなのでさぞ暑かろうに。

近くに学校があるのか、遊園地が近いせいか、若者の姿が目立つ。

 

そこへ先方より電話が入った。 マリンパーク駅の下「デカパトス」の正面まで来てくれと言う。急いで南方向に歩く。

 

六甲ライナーの高架に沿って400メートルほど歩いていくと片側4車線の広い道路に突き当たった。

左に六甲アイランド高校、右にデカパトスのあるバス停の待避所だ。どこかで吹奏楽の演奏が聞こえてくる。きっと左の高校だろう。

 

待避所に目をやると、そこには現代車とは明らかに違う、低くて長い車体が。ホワイトボディーに黒いサイドストライプの入った流れるようなフォルム。

 

うわぁ~、マッハ1だ。

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アドレナリンが一気に吹き出す。フロントバンパーがクロムである点を除けば鶴舞近鉄モータースで初めて見たマッハ1そのものだった。

 

19歳の時の僕がそこにはいた。初恋の相手に再会したみたいだ。人間なら老けちゃってるが車はツヤこそ引けているものの出会ったときのままの顔かたち。

 

外観はまずまずの状態だ。

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仮ナンバーを付けたその車に試乗させてもらうことに。運転席に乗り込みシートベルトを締める。助手席に乗ったオーナーさんに後方から来る車の切れ目を見てもらう。

「いいですよ。」 オーナーさんが合図した。ぽんとアクセルに足を置く。

グワッとフロントが持ち上がり、背中を押される。ドッドッドッドッ・・マスタングが滑り出す。

32~33年ぶりの運転だ、緊張する。

オーナーさんの了承を得てちょっと強くアクセルを踏む。 軽く背中を蹴飛ばされるような加速。'73年型マッハ1の時とは明らかに違うフィーリングだ。

 

次の交差点でUターンしよう。交差点を半分曲がりかけたところでアクセルを踏む。

「ギャーッ!」後輪が空転し、テールが振れて車が思わぬ方向を向く。

「おっと、いけない。」大きなトルクでタイヤがスピンしたのだ。いわゆるドリフトってやつ。 恐くてフルスロットルなんてできやしない。

 

ドキドキしながらもワクワクした気分で試乗終了、続いて東和さんにも試乗してもらう。