館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 情熱よ再び6

こんにちは。

神戸から帰るとすぐに残金を送金、待つこと1週間。

神戸からあのマスタングが東和さんのもとへ陸送されてきた。僕はその翌日、早速現車を見に行った。

来た来た!マッハ1だ。当然のことだがナンバーは無い。

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これから東和さんにブレーキやらステアリング関係など、重要保安部を点検してもらう。自宅に乗って帰るのはそれからだ。

 

東和さんの娘さん、ゆみかちゃんが車を見に来た。

「目立つね~。」しみじみ言う。

そうなんだ。誰かがマッハ1の満足している点と不満な点を挙げていたが、不満な点に「目立ちすぎること」と言っていた。確かに現代車にはない自由奔放なデザインでとても目立つ。

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それから1週間して8月8日の月曜、大学1年の息子が夏休みで家にいたので一緒に名古屋の東和さんまで車の引き取りに連れて行ってやる。

息子のやつ、初めて見るマッハ1に感動していた。息子にはちょっと刺激が強かったかな? ^ ^

 

上の写真でマッハ1の後ろにいるのが東和さんだが、その出で立ちでその日の暑さが想像できるかな?

 

一通り説明を受けて車に乗り込む。東和さんから水温に注意するよう説明を受ける。水温が上がってきたらラジエターの電動ファンを回すように言われた。

 

いざ、出発。東和さんの路地から大通りに出る角で、往来する車の合間を見てアクセルをチョンとふかす。

「ギャッ!」

後輪が空転! 後部座席のカミさんが「コレッ!」と僕をとがめる。

「コレッ、じゃねーよ。ちょっとふかしただけだよ。」

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植田一本松から名二環に乗るつもりだ。ところが名二環の植田インター手前で渋滞。外は猛暑。

心配していたとおり、間もなく水温計の針が右に振れ出す。

針が右に2/3を過ぎたので電動ファンのスイッチを入れる。 ファンが回り始めた。それでも水温は下がらない。ますます上がっていく。もうちょっとで ”H” だ。

このままだとオーバーヒートだ。 焦った僕はケイタイで東和さんに電話する。

「エアコンを切って、ボンネットを開けてエンジンを冷やすしかないな。水蒸気が吹き出したら過熱してセルモーターが回らなくなってるからエンジンはかからなくなるぞ、しばらくの間はな。

まぁ、コーヒーでも一本飲んで休憩しとくんな。ハㇵㇵ。」

肝の据わった東和さん、のんきなことを言ってくれるぜ。

 

そんなやりとりをしているうちに何とか名二環の入り口にたどり着いた。

 

初めて乗る名二環、ETCカードを持っていなかった僕は有料道路はいつも現金支払いだ。植田インターのゲートに止まり、チケットが出てくるのを待っているのだがいっこうにチケットが出てこない。どうなっているんだ?

あちこちボタンを探すが、チケットを出すボタンはない。そうこうしているうちに後続車が僕たちの車の後ろに並べ始める。

カミさんが後ろの席から「お父さん、そこに係員呼び出しボタンがあるよ、押してみたら?」

ボタンを押すと程なく係員がやってきた。

僕 「チケットが出てこないんですよ。」

係員 「ここから現金を入れてください。」

なんだ、先払いかよ。後続車たちは黙って見守っていてくれたが、きっと「どんくさいやっちゃな、何やってんだ。」と言われていたに違いない。

 

 

やっと名二環に入れた。高速でスイスイ走る。だけど慣れない車だ、乱暴な運転はしない。

「助かった。水温が下がってきたぞ。」

 

他の車の視線を感じながら気持ちよく走ってきたのもつかの間、名二環から名四国道へ乗り換える降り口を間違えた僕たちはインターを降りて一般道へ。

渋滞はなかったが、熱いアスファルトの上で信号待ちをしているとまた水温計が上がり始めた。僕たちはエアコンを止め、窓を全開にした。

「おねがい、早く青になって。」

ブロアファンから出てくるのは熱風だ。

 

「やばい・・・。」