こんにちは。
きょうは美術館を臨時休業して山海館さんの脱衣所鏡の取り外しに行った。
家を7時半に出発、約束は午前9時だったが山海館に到着したのは8時30分だった。1時間で到着したことになる。道が空いていて幸いだった。
大工さんが鏡を外した後の壁面を修繕するので、大工さんより先に作業を始めないと迷惑がかかる。さっそく作業開始だ。
鏡の下の方を見てもらうと分かるが、かなり広範囲に腐食が入っている。
きれいに外せるものなら‥と思ったが、予想通り裏面はシリコンのべた貼り。こうなったら割って外すしかない。
カミさんがインターネットで探したら、荷造り用のPPバンドを壁と鏡の間に入れ、左右に引いて鏡裏のシリコンを切る、とあった。
試してみたが、ジョーダンはやめてくれと言った感じ。とてもじゃないけど丸一日やったって切れる気配はなさそうだ。
こういう現場で毎回思うが、シリコンの接着力はすごい。きれいに外そうったって取れるもんじゃない。カッターで切ろうとすれば刃は折れるし、無理に引きはがせば下地のベニヤが破れてしまう。
剥がし終えた女湯脱衣所。ご覧の通り、ベニヤがベリベリ。
お次は男湯。鏡にガラスカッターで筋目を入れ、平手でどついたり、それで割れなきゃソフトハンマーで叩く。何度ガラスの破片をかぶったことか‥。
この後、小さく割れた鏡を少しずつベリベリ引きちぎるのだ。
かくして女湯1時間、男湯1時間で11時頃には作業を終えた。片づけをして帰路につく頃にはお昼時になっていた。
カミさんが「せっかくこんなにお天気がいいんだからドライブして帰ろ?」と言う。
確かにきょうは今年一番の暖かさらしい。とても気持ちのいい日だ。
「どこかでお昼でも食べて帰るか」
僕たちは鏡の破片の山をトラックに積み、山海館を出た。