こんにちは。
鏡の取り外しを終えて、とてもすがすがしい気分。うららかな気持ちの良い日だ。
山海館前にある漁港からは水平線以外ほとんど見えない。
カメラの望遠を最大にして、ようやく陰影だけを見せる渥美半島は春霞でかすんでいる。
海岸沿いを走る247号線を北へ。景色を見ながらのんびりトラックを走らせる。
昼食を取れそうなレストランやホテルを探しながら走るものの、どこもお昼時でいっぱいだ。並んで待つのは遠慮したい。
そうこうしているうちに野間まで来てしまった。ここから知多半島を横断して河和まで抜けなければならない。
僕は「お昼は諦めて野間大坊に寄ろうよ。」とカミさんに提案した。前回寄ってから、源義朝のお墓に興味が沸いていたからだ。
というのも子供のころ聞いた話に、偉いお侍さんがお風呂に入っているときにだまし討ちに遭い、殺された。その侍は「我に木刀の一本もあればむざむざ殺されはしなかった‥」と無念の言葉を残して亡くなった。
後にそのお墓に木刀を供えて霊を慰める風習が出来たと聞いていたからだ。それがこんなに近く、知多にあったとは。
平日だが観光客やお遍路巡りの人の姿が結構ある。前回はこの駐車場の左側をお参りさせてもらった。今日は右側へ行く。
雑木林の向こうに大きなお堂が見える。
途中に野間の見どころが紹介されていた。こうしてみると野間には面白い名所が散在している。
境内の立て看板がある。今から行こうというのは義朝公の墓だ。
その前に大御堂寺にお参りしよう。歴史を感じる立派な寺だ。
ご本尊。撮影禁止とは書いてなかったので写真に収める。
お堂から右を見下ろすと、義朝公の墓だろうか境内の北東の隅にあるお墓。
やはりここだ。義朝公にまつわる逸話が語られている。
墓の隣には義朝公が家臣の裏切りで命を落とし、木刀を供えるようになったいきさつが説明されている。
なんと、墓の周りにはうずたかく積まれた木太刀が。
僕もお参りさせていただくことにした。1本500円を納め・・
お札に願い事をしたためる。
弔いに来たのにお願いごとをする不心得者の僕。(笑) しかもいっぱい書いて。
続いて弁天様にお参り。「必ず願いが叶う」とあってはお参りせずにはいられない。
さあ、もう腹ペコだ。急いで帰ろうと駐車場へ向かう時、目ざといカミさんが蕎麦屋の看板を見つけた。
「やったー!蕎麦食べていこ!」
カミさんは蕎麦には目がないのだ。僕も久々に蕎麦が食べたい。
蕎麦はこの店で打った手打ち蕎麦だ。
腹ぺこだった僕は大盛り(並の2倍)を注文した。
細めの麺に濃いめの味付けのつゆ。わさびをちょい付けてすする。
こりゃあうまい!
カミさんも満足そうだ。カミさんは並を注文したが、僕のざるにも手を伸ばし、結局3人前を二人で食べた。それにしても蕎麦が安い。
なんと並が500円、2倍で1000円と、驚きだ。しかもほどよいコシで美味い。
チョーおすすめである。
続いてぜんざいを注文。山海館の作業で頑張ったご褒美のつもり♡
ぜんざいの具は蕎麦掻き。多めの小豆と甘めの味付けに塩昆布が添えられている。
もう、お腹いっぱいだ~。
世間の喧噪を離れゆったりとした時間が流れる。どこかでウグイスが鳴いている!
もぅ、サイコーのお昼じゃないの。♪♪ おちつく~。
悩みのあるあなた、ここへ寄ってらっしゃいな。 癒されるよ~♡
恒久平和を願い、砲弾が供えられている。
お稲荷さんもある。
境内を出たところに「血の池」を見つけた。義朝公の首を洗ったとされる。
国に一大事があると赤く染まると言い伝えられている。
カミさん、今回のことで野間大坊がいたく気に入ったみたいだ。暗いイメージがおおらかで優しいイメージに変わったそうだ。
特に蕎麦屋を気に入っていた。
また来よう。^ ^