こんにちは。
やればやっていくほど酷さが出てくるマスタングだ。
どこが「程度がいい」のだ。
腹立たしさと悲しさに耐えながら、のっぺらに張られたトランクの鉄板を剥がしていく。
大きな鉄板は3枚。トランクパンのほぼ全面にわたって張られていた。鉄板の周囲はぐるっと溶接されているが、内側は手つかず。ペコペコと浮くのを押さえるため無造作にシリコンが塗りたくってある。
鉄板をめくっていくと案の定、下から出てきたのはおびただしい錆穴。
目を覆いたくなる光景だ。
ガムテープが貼ってあったところは、テープを剥がすとさらに下からパッチが出てきた。
そのパッチを取り払うと‥、
もう、言葉が出ない。
見ていて気持ちが悪くなるほどの虫食いだ。
こうなると何をかいわんやである。
ここまでの腐食穴を一つずつ塞いでいこうなんて不可能だ。
これはもう、きれいさっぱり交換するのがべストだろう。
え~い、切っちまえ!!
まず、トランクと後部座席を隔てる "トラップドア " のベースを外す。
スポットカッターでスポット溶接を削り取り、スパチュラ (金属へら) を隙間に入れて叩きとる。
続いてスペアタイヤの取付けサドル。これもスポットを外して取り払う。
この作業で何本スパチュラを壊したか分からない。
そしていよいよトランクパンの取り外しにかかる。初めに作業しやすくするため中央を自分が入れるくらいにドカーンと切り取る。
ここに入ってトランクパン全体を取り去っていくのだ。
やけくそもあるが、度胸もだいぶ付いてきた。^ ^