こんにちは。
エンジンの分解が始まった。
僕のマスタングレストアのスタンスとして、次のように決めている。
1. 外観はオリジナルを重視しつつもエンジンやブレーキなど、走行性能や安全性にかかわる部分は積極的に現代的なグレードアップを施す。
2. さらにボデー剛性を高め、可能な限りの錆取りと錆対策をする。
まず取り外したのがインマニ(インテーク・マニホルド)。当時は鋳鉄製である。
持ち上げてみて、そのサイズから想像するよりはるかに重い。
のちに東和さんと話し合いの末、このインマニは使わないことになる。理由はその重さとポート形状がシリンダーヘッドと合わないことによる。
つづいてシリンダーヘッドが二つ。それぞれに燃焼室が4つずつある。V8エンジンなので全部で8つだ。
燃焼室も排気ポート(排気ガスの通り道)もすすけて真っ黒だ。不完全燃焼、というよりもガスを食わせすぎだ。
エンジンはOHVなのでプッシュロッドでロッカーアームの一方を押し上げ、もう一方がバルブを押すことで吸排気バルブの開閉を行う、とてもシンプルな構造だ。
シンプルがゆえに故障が少なく、耐久性も高い。
よって近年見直されているOHVエンジンなのだ。
エンジンから分離されたC6 A/Tトランスミッション。当時、オートマは3速が標準だった。
オーバードライブが無いので高速道路で100km/h 走行時にエンジン回転数は2500回転ほど。ヤカマシイったらありゃしない。
7000ccもの排気量がありながら100キロで2500回転なんて、もったいないなんてもんじゃない。現代車は1800回転くらいだから、そのくらいにして静かに高速を楽しみたいものだ。
僕はミッションをオーバードライブ付のAODミッションにするつもりだ。これだと計算上は100キロ走行時、1650回転だ。
これがそのAOD A/T。エンジンパワーは550馬力まで扱えると取説にはある。
こちらはウォーターポンプ。エンジンの冷却水をラジエターからエンジンに循環させるポンプだ。
ポンプはもちろん、新品に交換するがハウジングは塗装し直して使う。