館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 エンジンOH3 エンジン分解

こんにちは。

エンジンの分解が始まった。

僕のマスタングレストアのスタンスとして、次のように決めている。

1. 外観はオリジナルを重視しつつもエンジンやブレーキなど、走行性能や安全性にかかわる部分は積極的に現代的なグレードアップを施す。

2. さらにボデー剛性を高め、可能な限りの錆取りと錆対策をする。

 

まず取り外したのがインマニ(インテーク・マニホルド)。当時は鋳鉄製である。

持ち上げてみて、そのサイズから想像するよりはるかに重い。

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のちに東和さんと話し合いの末、このインマニは使わないことになる。理由はその重さとポート形状がシリンダーヘッドと合わないことによる。

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つづいてシリンダーヘッドが二つ。それぞれに燃焼室が4つずつある。V8エンジンなので全部で8つだ。

燃焼室も排気ポート(排気ガスの通り道)もすすけて真っ黒だ。不完全燃焼、というよりもガスを食わせすぎだ。

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エンジンはOHVなのでプッシュロッドでロッカーアームの一方を押し上げ、もう一方がバルブを押すことで吸排気バルブの開閉を行う、とてもシンプルな構造だ。

シンプルがゆえに故障が少なく、耐久性も高い。

よって近年見直されているOHVエンジンなのだ。

 

 

エンジンから分離されたC6 A/Tトランスミッション。当時、オートマは3速が標準だった。

オーバードライブが無いので高速道路で100km/h 走行時にエンジン回転数は2500回転ほど。ヤカマシイったらありゃしない。

7000ccもの排気量がありながら100キロで2500回転なんて、もったいないなんてもんじゃない。現代車は1800回転くらいだから、そのくらいにして静かに高速を楽しみたいものだ。

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僕はミッションをオーバードライブ付のAODミッションにするつもりだ。これだと計算上は100キロ走行時、1650回転だ。

これがそのAOD A/T。エンジンパワーは550馬力まで扱えると取説にはある。

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こちらはウォーターポンプ。エンジンの冷却水をラジエターからエンジンに循環させるポンプだ。

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ポンプはもちろん、新品に交換するがハウジングは塗装し直して使う。