館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ジオラマ 街灯製作中1

こんにちは。

 

只今、ジオラマメインストリートの街灯を製作中だ。当初の計画には無かったのだけれど、考えてみれば今どき市街地の大通りには当然のようにある。

だから急きょ作ることにした。

 

ジオラマには昼間のシーンと夜のシーンがあるため、街灯も点灯と消灯が出来るようにしなければならない。

 

材料は真鍮パイプ。もう何度も使っていて、慣れたものだ。

今回使うのは2ミリと3ミリのパイプ。3ミリのパイプは2ミリのパイプに被せて段付きの支柱を作るのだ。 ここで気を付けなければいけないのが3ミリパイプの肉厚。

一般に売られているのは0.5ミリ厚だ。単純計算で内径が2ミリだから2ミリパイプに被さると思いがちだが、これが間違いである。

隙間が無いため3ミリパイプに2ミリパイプが通らない。

 

僕はわざわざ0.45ミリ厚のパイプを取り寄せた。これなら2ミリが通る。

 

一口に街灯と言ってもいろんな種類があるが、ここではオーソドックなこんな感じのものを作ることにした。

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まず、真鍮パイプの曲げる部分をマイクロバーナーであぶる。真鍮を焼きなましして軟らかくするのだ。こうすることで曲げやすくなる。

以前、あぶらずに曲げたら曲げ部分が潰れてしまった。

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曲げ型を作る。2ミリの真鍮板を2枚並べて真鍮パイプを挟む。一方は角度45度ほどに切り欠きを付け、曲げ内はR5で滑らかにする。

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真鍮パイプが膨らまないように別の真鍮板で抑える。この板は切れ端で構わない。

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真っすぐな真鍮板でパイプを曲げてやる。板を使って曲げるのは、パイプの真っすぐにしたい部分がカーブにならないようにである。

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曲げ角度はスプリングバックという現象で、曲げ型よりも若干戻る。

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曲げ部分が潰れずに綺麗に曲がった。

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ミニ万力で曲げた棒を挟み、ディスクサンダーで6分目を削り取る。

万力の挟み面にはポリテープを貼ってパイプが傷つかないようにしている。

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削ったパイプの一部分をポンチで潰す。

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潰した部分がランプの取り付け位置だ。

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適当な長さにニッパーで切断、角を丸めて適当な角度に曲げる。

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なんとなく ”らしく” なってきたでしょ?