館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル4 仮付け

こんにちは。

 

レプロのクォーターパネルをいきなり取り付けるなんて無謀だ。 まずは寸法確認、ラインがオリジナルと同じかなど、オリジナルを切り取る前に確認しなければならない。

5~6箇所の縦ラインを型紙に取り、オリジナルとレプロを比較してみる。

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思った通りだ。ラインが微妙に違う。レプロはオリジナルよりもカーブがきつい。つまり、より丸っこいのだ。

レプロを丸ごと交換するとラインが合わせられない。ダルマのようにカーブが二段になってしまう。

出来るだけ合うように継ぎ当てのラインを吟味した結果、ドア側はサイドラインのすぐ下からホイールアーチまで水平に行き、ホイールアーチに沿って山を描き、リヤのサイドマーカーの下を通ってバンパーアーチで終わる。

説明が分かりにくいと思うので写真を見てほしい。

レプロを予定した線でカットする。

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 リヤのバンパー下の出っ張りを切り落とさないと仮当てもできないので先にカットする。

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続いて下の折り曲げ部分も伸ばす。仮当てが出来ないからだ。

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レプロをオリジナルの上からあてがってみる。ホイルアーチの上を大きくとったのはホイルハウスを補修するためだ。

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クォーターポスト(ドアのすぐ後ろの立ち上がり部分。Bピラーとも言う)のフランジ面が腐食で穴が明いている。パテで隠してあった。後で補修する。

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クォーターポストを上から見たところ。パネルの全長が違うためフランジ面とリップが合わない。

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後ろも1.5ミリほどオリジナルよりも長い。サイドラインは何とか合いそうだ。

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オリジナルにカット予定のラインを描く。

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ここまで何度となく言ってきたが、パネルのレプロが板金修正無しでぴったり合うなんてことはまずない。ボデーワークがなかなか進まない最大の要因がここにあるのだ。

 

次はいよいよカットだ。