館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

セリウム磨き 深い傷も消えた!

こんにちは。

 

前回4日前の記事「セリウム ガラスの傷取り」で爪の掛からない軽微な傷やウロコが消えたと書いた。

そして爪が引っ掛かるような深い傷はセリウム磨きでは消えないというのも定説になっている。

実際、僕が前回1時間半ほどかけて必死に磨いても結局取れなかった。

下の写真は運転席側ドアガラスの磨く前。中央付近の縦傷は爪が引っ掛かる。

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1時間半ほどかけて磨いた後。細かい擦り傷やウロコは確かに消えた。

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これでヨシとするはずだったがふと考えた。

まてよ。細かな傷が磨き取れたなら深い傷だって時間さえかけりゃ消えるんじゃないの?

 

翌日、より強力なポリッシャーに切り替えてもう一度磨くことにした。

今度は深い傷のあたりを力を入れて重点的に磨く。30分を過ぎたころから傷の白が少し薄くなり始めた。

これはいけるかも。

こうなるとワクワクして止められない。

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1時間半をかけたころ、セリウムを水拭きする…。

 

消えた。

 

なんと消えているではないか。丸い印のあるところが傷のあったところだ。白い印は重点的に磨く目安のためにガラスの裏側に描いたものだ。

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すっかり消えている。光にかざしてみると少しへこんでいるのが確認できるがぱっと見、全く傷には見えない。

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これはもう文句のつけようがない。

まだ取りきれていない傷もあるが、そうそう手間もかけていられないので次に進む。

運転席側のガラスは最も傷がつきやすいガラスだ。それだけ頻繁に開閉するからだ。

だから僕はガラスの傷つき防止の観点からガラスの開閉はできるだけしないように心掛けている。

 

 

気を良くした僕はさらにセリウム500グラムセットを買い込んだ。

パッドと赤いグリップは手磨き用だが、手磨きではとてもじゃないが取りきれない。肩を壊すのが関の山だ。

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次はフロントガラスを磨くのさ。

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