館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

寂しい東京モーターショー

こんにちは。

 

きょうのMSNニュースに「米も失望、東京モーターショーに何が」というタイトルの記事があった。

外国車の出展取りやめが相次いだからである。ベンツやBMWなど老舗高級ブランド以外はほとんど売れないからだという。

フォードが日本から撤退したのも記憶に新しい。

 

外車だけではない。国産車も市場は縮小の一途をたどっているそうだ。

 

一番の原因は若者の車離れだろうと思うけど、そうさせたのは国と自動車メーカーだと僕は思っている。

 

まず車にかかる経費が高すぎる。

車両代金。軽でも100万円を超え、スポーティーカーになると300万円超えだ。

それに任意保険。息子が初めて車に乗る時に見積もったら25万円だった。しかも掛け捨て。

クルマにかかる税金のなんと多いことか。新車購入時にかかる取得税。中古でも車を買えば消費税。リサイクル料金。毎年来る自動車税。車検の度に重量税に自賠責保険が掛かり、ガソリンを入れれば揮発油税に消費税の二重取りだ。

金の無い若者にこんなの払えるか。

 

もう一つは現代車に魅力が乏しいことだと思う。これは僕だけに限ったことかもしれないが、今の日本車に欲しい車が一つもない。

 

息子が高校生の頃、「お父さん、A社の〇〇はリッター30キロだけどB社の※※は32キロ走るんだって。」と得意げに話したことがある。

「へぇ、そうなんだ。でも、お父さんはそんなのどうだっていいよ。それよりカッコよくて運転して楽しい車がいいな。」と答えた。

 

燃費性能は大事な要素だが、行き過ぎた競争が燃費の不正を招いたり、車を面白くないものにしてしまっている。消費者はそこんところは実は求めていない。

 

 

僕が生きているうちにどうしても乗りたい車はただ一つ。1971年式のマスタングマッハ1だ。

このクルマが販売されていた1970年代は実に魅力的な車が多く、それはカッコよさや加速の良さ、ハンドリングの軽快さなどであって、所有することが喜びだったのだ。

燃費をウリにした車など無かった。

 

そう、僕ら若者はそんな車に夢中になったんだ。

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名古屋でのモーターショーは、吹上ホールのオートショーだった。東京モーターショーに比べれば規模は小さかったが、それでもマセラッティ・ボーラやギブリ、フェラーリなどのスーパーカー (当時はスーパーカーなどという言葉はなく、エキゾチックカーと呼ばれた) も展示され、僕らは買えるはずのない車にいつかは乗りたいと夢を馳せたものだ。

f:id:mikawakougei:20170528032233j:plain (ボーラ)

 

いま、日本車にそんなクルマ、ある?