館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

サンドブラスト クイックブラスターを作る1

こんにちは。

 

自動車のレストアに当たって錆取りは不可避な作業だ。満足に錆取りもしないで塗装だけするのはレストアとは言わない。

 

その錆取り、最も重要な作業であるが、非常に面倒な作業でもある。

サンドブラストは錆取り法の中で最も有効な手法なのだが、装置が大掛かりになることや事前の準備、事後の片づけが面倒なのでなかなか手を出しづらいのが正直なところだ。

今回、このサンドブラストを手軽に使えるようにならないかという試みだ。

 

サンドブラストで一番手間がかかるのがブラストする際の箱、養生だ。箱無しでブラストしようものなら作業場の中は埃と砂だらけになって極めて劣悪な環境になる。それは避けたい。

 

今から錆取りをしようと思う場所はクォーターガラスの後ろの部分。大きな密閉箱を作ればいいのだが、そこまでしないで手軽に錆取りできるようにしたいのだ。

ここはクレーター状の錆があってワイヤーサンダーではクレーターの中まで取りきれないからだ。

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それでは頭に描いた設計図に従って作り始める。今回は図面は無しだ。

直径60ミリの透明アクリルパイプを200ミリほどの長さに切り、ホルソーで47mm径の穴を明けた。

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そこへ掃除機の径違いアダプターを接着する。使ったのはエポキシパテのクイックメンダ~。

径違いアダプターがPP(ポリプロピレン)らしく、接着しないかもしれないのでアダプターを包み込むようにメンダーを塗る。

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このアダプターをクリーナーにつないでダストを吸引する。

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丸に切り取ったアクリル板にホルソーで33mm穴を明け、ドーナツ型にする。

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このドーナツをアクリルパイプの端に接着する。

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このドーナツの穴からブラストガンのノズルを突っ込んでブラストするのだ。