こんにちは。
きょうもクイックブラスターの続きを作る。
クイックブラスターなどと平然と書いているが、これは僕が勝手に作った名前で商品名じゃない。
簡単に素早くブラストできるという意味合いで付けた名前だ。
アクリルパイプのもう一方の端には対象物と接するフランジを付ける。
3ミリ厚のアクリル板に4か所穴を明け、
それをジグソーで楕円状に切っていく。アクリル板は摩擦熱で軟らかくなるのでゆっくりしたストロークで切らないと融けたアクリルがブレードに絡みついて割れてしまうことがある。注意!
こんな感じの板に仕上げる。穴を丸にしなかったのは対象物の幅に合わせてのことだ。
それをパイプの一方に接着してフランジにする。
何かいいクッションは無いか探していたら、多分10年くらい前に買った粘着付きの発泡ゴム板が見つかった。厚さは10ミリ。
これを切ってフランジに貼りつける。よかった。まだ粘着がある。
反対側の穴にも5ミリのスポンジゴムを貼りつけた。
これが今回使うブラスター本体のタンク部分。16~17年ほど前に僕が手作りで作ったものだ。太い塩ビ管を使ってメディアタンクにし、底の部分からメディアを吸い上げる。ブラストを終えたメディアはタンク横のパイプからタンク内に戻ってくる。
そう、これは吸い上げ式のブラスターだ。直圧式はパワーは勝るものの操作が面倒で使いづらい。
吸い上げ式はフットスイッチを踏むだけで簡単にブラスト-ストップが切り替わる。直圧式のようにレバーを手で開閉する必要が無いのだ。
こちらが吸い上げ式のブラストガン。これを本体タンクに接続する。一つはエアー源、もう一つはタンクの底だ。
パイプを対象に押し当てて、片方からブラストガンを突っ込む。
一度ブラストをするとアクリルパイプは真っ白なる。右のブラストガンから出たメディアと圧縮空気は埃と一緒に左上のパイプから吸い取られタンクに戻る。
メディア(研磨剤)は循環するのでいつまででもブラストを続けられるのだ。
ブラスト前はこんな感じだったクォーターウインドウ後ろ。ディスクサンダーで磨いたもののクレーター状の錆は取れていない。
ブラスト後。クレーターの中まで錆がしっかり取れている。
メディアの漏れや飛散はゼロではないが、それでもブラストボックスを作った時と大差なく、まずは上々の出来。
一つ改善点を挙げると、パイプがちょっと長すぎた。
ブラストノズルの先端と対象物までの距離が10センチほどで、これだと錆取りに時間がかかる。
もう5センチほど切り詰めよう。