館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

Dynacorn フルクォーターパネル修正5 当て金を作る

こんにちは。

 

実はここが合っていないマスタングはオリジナルでも少なくない。と言ってもこれほどひどくはないが。

良く出来たレプロダイナコーンだが、この違いは我慢できない。何とかして修正を試みる。

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僕はドア側で修正できないかと考えた。実際オリジナルよりもこのラインが急なのだ。

 

修正の方法としては木型で挟むことができないのでハンマーで叩いて修正することにした。ただし、このまま上からハンマーで叩くと反動でドアパネルが外側に膨れてきてしまうのでそれを抑える型が必要だ。

 

厚手の鉄板(9mm)と平鋼を曲げて取っ手を作る。

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二つを溶接して金床を作った。厚鉄板はサンドブラストしてパテの密着を高める。

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ロウソクのパラフィンをヒートガンで融かしてドアに塗る。離型剤だ。

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型枠を作る。

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使うのは高性能エポキシパテ。

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ドアと金床の両方にパテを塗る。

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それを素早く合わせる。気泡ができるだけ入らないように片方から押し付けていく。

そのまま一昼夜硬化させる。

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そして押え型完成。

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この型をドアの表面に当てながらハンマーで叩く。