館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

癌の一歩手前

こんにちは。

 

今朝、先週行った胃と大腸の内視鏡検査の結果を聞きに市民病院へ出かけた。

前回、大腸の盲腸付近にポリープが見つかり、その場で切除、その組織を病理検査に出していたのだ。

その時先生は「多分大丈夫ですよ。」と笑顔で言ってくれた。便潜血腫瘍マーカーも陰性だったからだ。

 

それでも一抹の不安は残る。

待合で待つこと20分、看護師さんに呼ばれて診察室へ入る。

 

「神谷さん、先日は検査お疲れさまでした。」と先生。先生は話し続ける。

先生に笑顔はない。嫌な予感。

 

「胃には異常が無かったんですけどねぇ、大腸のポリープは癌の一歩手前でしたよ。」

「えっ!?癌ので・す・か・・? 癌の細胞が見つかったのですか?」

 

さっきまでの楽観的な気分が一気に吹き飛んだ。

「いぇ、癌細胞はありませんでした。が、このまま放置していたら癌になっていたでしょう。神谷さん、今回検査を受けて本当に良かったですね。」

先生が初めて笑顔を見せた。

癌の一歩手前というのがどういう状態なのかは聞かなかったが、正常な状態ではなかったということだろう。

 

「念のため経過観察をしましょう。1年後もう一度内視鏡検査に来てください。」

 

なんだか命拾いした気分だ。

このことをカミさんに話すと「ホントに良かったね、ラッキーだったね。」と、何度も言った。

「運を使っちゃったから宝くじ当たらないね。」と笑った。

仮に宝くじで何億当たろうが、癌になったらちっとも嬉しくは無いだろうな。

 

 

もし、あの時便通があって腹部の痛みが治まってしまっていたら多分内視鏡検査は受けなかっただろう。

そう思うと背筋が寒くなった。

 

町内でも若くして癌で亡くなった人が何人もいる。日本人男性の二人に一人は癌になるというのだから。

僕もいつ癌になってもおかしくない歳になった。

医者嫌いは早死ににつながるという。年に一度は内視鏡検査をしようと思う。

 

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左は1㎝X2㎝大のポリープ。右は切除した後。

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切除後はクリップで縫合。クリップは自然に取れて便と一緒に排泄される。

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内視鏡の無い時代だったら開腹手術だ。いい時代になったものだ。

あとは全ての癌が制圧される日が一日も早く来ますようにと願うばかりだ。