館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

松の剪定 初心者にもできる芽摘み

こんにちは。

 

きょうから庭師さんが庭木の剪定にやってきた。梅雨のこの時期の風物詩だ。

 

先日友人のUMさんが松の剪定の仕方を知りたいと言っていた。UMさんもまた、自分で松の剪定をしているそうだが見よう見まねなのでちゃんとした剪定の仕方を知りたいのだそうだ。

そこで今日の作業を終えた庭師さんに聞いてみた。 

松の剪定の仕方にはいろいろあるようで、仕立て方や松の個性に合わせてやり方を変えたりすることもあるらしいが、ここでは初心者でも出来る一般的な芽摘みの仕方を教えてくれた。

 

この時期になると松の芽は長く伸びてきている。今年は春以降暖かく、雨が多いのでよく芽が伸びているそうだ。

 

一つの枝先には長く伸びた新芽の周りに4~5本の芽が出ている。

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いちばん長い芽を根元で切り取ると、

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その周りに4つの茎の短い芽が見える。その中で一番小さい芽を残して他を切り取る。

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初めに真ん中の上に伸びた芽を切ったところ。

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次に下を切る。

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今度は左だ。

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茎の無い一番小さな芽(赤矢印)とそのすぐ奥にある少し大きめの芽を残した。

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秋になれば初めに切り取った長い芽の根元周りに秋芽が出てきて丁度良くなるという。

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より丁寧にしたければ、色の悪い古い葉をむしり取るとさらに綺麗に仕上がる。

あとは隣の芽となるべく等間隔になるように芽を残すのがセンスなのだとか。

 

最後にこんな感じに芽が出ず、枝枯れするのは病気なのだそうだ。そしてこの時期に葉先が赤くなるのも病気なのだそうで、これを防ぐには冬場の石灰硫黄合剤散布が一番効果的なのだそうだ。

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今年は合剤を散布できなかったからなぁ。