館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 POR15の補強

こんにちは。

 

今回は左クォーターパネル取付け前にクォーターパネルとインナークォーターの触れ合う部分にPOR15を塗る。補強のためだ。

 

クォーターパネルを取り付けるためには弾性変形をさせないと取り付けられない。つまりクォーターパネルを反らせたり縮めたりしながらインナークォーターにはめ込む感じで取り付ける。その時にあちこちこすったり引っかいたりするわけだ。普通の塗装だと引っかけば塗装が傷つき、剥がれることもある。

引っかき傷は錆発生の大きな要因になる。そこで塗装が傷つかないようにPOR15を塗るわけだ。

 

以前にも書いたがPOR15は生鉄板には密着しない。また、塗装の上にも密着しない。これは実験で明らかだ。

だけどPOR15の乾燥塗膜は非常に硬く、傷つきにくい。この特徴を利用してクォーターパネル組み付け時の傷防止にしようという訳だ。つまり密着しなくていい。組立時の引っかきに本塗装を守ってくれさえすればよいのだ。

 

ひと手間余計にかかるが綺麗な車に仕上げるためだ。一向に苦にならない。

ここはクォーターウインドウの下の部分。クォーターパネルが挟むようにして擦っていく。まずはシルバーのPOR15を塗る。

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シルバーが硬化したところで黒のPOR15を塗る。色を変えるのは塗り残しを回避するためだ。

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こちらはリヤウインドウの脇の部分。ここが当たってクォーターパネルが位置決めされる。

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ホイルハウスもまずシルバーを塗る。

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続いて黒。塗膜が厚くなるので溶接面には塗らない。

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ここまですれば少々のことでは剥がれない。