館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

スパッタリングミラー

こんにちは。

 

きょうはとても蒸し暑い日だった。どうやらすんなりとは涼しくなってくれないようだ。

ところで来月早々団体様の万華鏡体験がある。材料が足りないのできょうから準備を始める。

 

万華鏡の中で一番重要なのが鏡だ。うちではスパッタリングミラーという鏡を使用する。

スパッタリングミラーとは薄いガラスの表面にアルミを真空蒸着させた "表面反射鏡" で、天体望遠鏡の主鏡もこれだ。

プラスチック製の鏡に比べ歪みがほとんどなく、反射映像も美しい。ただし高価だ。

世の中に出回っている万華鏡はほとんどプラ製の鏡だが、当館の体験万華鏡は当初からこの最高級スパッタリングミラーを使用している。

 

元板の鏡を20センチ幅の短冊にカット。

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ガラスカッターで "にゅう" を入れ、

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手で割る。

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裏面に保護フィルムが貼ってあるのでよく切れるカッターでフィルムを切る。

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カットしたミラーは3枚1セットだ。これをとりあえず40セット作らねばならない。

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1時間ちょっとで終わる体験も、前準備が大変なのだ。