館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

時代は変わった てっぽう展示館

こんにちは。

 

当館には銃の展示コーナーがある。その名も「映画とモデルガンで綴るてっぽう展示館」だ。

ここには200丁あまりのモデルガンやエアガンがあって、それらの銃が映画の中でどのように使われているか、解説を交えて紹介している。

 

時々館長さんの趣味ですか?と聞かれることがある。イエスと言えばイエスだが、ノーと言えばノーなのだ。

つまりこれらのモデルガンたちはこの美術館をオープンさせるにあたって買い集めたものだ。それは家族サービスで駆り出されたガラスアートに興味のないお父さんを退屈させないために設けたコーナーだからだ。

 

開館当時はてっぽう展示館を観覧する人は多くなかった。男性はほとんど観てくれたが、多くの女性はスルーだった。

 

時に1階の受け付けに怒鳴り込んでくる人もいた。

「なんでガラス美術館に鉄砲が展示してあるのよ。これじゃ、子供に見せられないじゃないの!」

なんで子供に見せられないのだろう。公序良俗に反するとでも言うのだろうか。

今までにこういうお叱りは3度ほどあった。

 

正直、ここは個人経営の美術館で何を展示するかは僕が決める。お気に召さなければ観ていただかなくて結構なのだ。

 

それから18年の時が経ち、時代は確実に変わっている。

今、このてっぽう展示館を一番楽しんでくれているのは若い女性たちだ。

彼女たちには銃アレルギーは無く、純粋にアトラクションとして楽しんでくれている。

僕はこういうお客様を待っていたのだ。

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スワットの前で歓声を上げながら写真撮影に興じる若者のなんと多いことか。

 

何も法に触れることなどしていない。好きな人もそうでない人も単純に楽しんでもらえればいいと思っている。