館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

オイル万華鏡修理 オブジェクトケース修正 オイル注入

こんにちは。

 

幅が狭くなったケースにオブジェクト(トンボ玉)を入れ、アクリルの丸板をかぶせてアクリル接着剤で接着、ケースに蓋をするわけだ。

実はこの接着作業がとても難しい。注射器に専用針を付けて接触面に流し込むのだが瞬間的に接着するため、素早く正確に流し込まないと接触面の奥まで接着剤が行き渡らない。そうすると接着不良で中のオイルが漏れだすことがある。

かと言って大目に流し込むと面からはみ出した液が外に流れ出す。

流れ出た接着液が接したアクリルは白濁して透明さを失ってしまう。

f:id:mikawakougei:20180922015850j:plain

 

前回はオイルの代わりにグリセリンを入れたが、白濁してしまったために今回はシリコンオイルを使う。

蓋に予め明けておいた小穴からスポイトを使ってオイルを流し込む。この時、小穴の内側にオイルが付かないように細心の注意でノズルを抜き差ししなければならない。なぜならオイルが付くと接着不良になるからだ。

f:id:mikawakougei:20180922021118j:plain

 

初めは注射器に針を付けて注入していたが、オイルの粘性でなかなか針から出て来ない。時間がかかってしょうがないのでスポイトに切り替えたのだ。

 

だからオイル万華鏡はあまり作りたくないのだ。