館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

下町ロケットの続編が始まった

こんにちは。

 

ついさっきまで巨大万華鏡スフィアの床シートの張替えをやっていた。きょうも遅くなっちまった。

 

さて、下町ロケットの続編が始まった。前作が良かっただけに今回も期待している。

 

ドラマ下町ロケットはビジネスの世界で翻弄されるエンジニアたちの苦悩と情熱を描いた作品だ。

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僕も今のガラス工芸を始める前は彼らと同じ機械の設計技術者だったので、ドラマの中でのエンジニアたちのやり取りや専門的な話はとても良く分かる。

 

ドラマの中で佃製作所の若き技術者 立花洋介(竹内涼真)が自ら設計したバルブの図面を上司である軽部眞樹男(徳重聰)にことごとく突き返され、最後には衝突するシーンがある。

「あんたの言う面白い設計ってのを教えてくれよ!」

「もっとオリジナリティー出せよ!」

 

このシーンを見ていて思い出した人がいる。メイテック時代の上司深谷さんである。

現場の叩き上げでエンジニアになった彼は機械加工に精通していて、彼の描く図面には無駄がなかった。

現場のことなど何も知らない僕は、描いた図面をことごとく返された。

ドラマと違っていたのは深谷さんは僕の設計のまずいところを隅々まで指摘したことだ。

人間的にはあまり好きではなかったが、彼のもとで過ごした3年間は僕をとても成長させた。

その深谷さんがよく口にした言葉がある。

 

「設計はセンスが大事なんだ。」

 

上手く説明できないが、センスのいい設計というのは無駄がなく、美しいものだ。

設計と言うのは今までの技術の踏襲ではダメなのだ。

「面白い設計」、「オリジナリティーを出す」

 

これこそが設計で最も大事なことなんだ。

 

空の上の深谷さん、そうだったよね。