館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クオーターパネル曲がり修正

こんにちは。

 

ぱっと見には完璧に見えるダイナコーン製フルクォーターパネル。だけどオリジナルと寸法や曲げ角度、曲線などを比較してみるとずいぶん違うことが分かる。

そのままでは組み付かない重要な寸法違いは当然修正しなければならないが、角度やカーブなど、微妙な違いはあるものの、直さなくてもとりあえずは組み付くというレベルのものもある。

そのまま仕上げてなんとなくちぐはぐなレストア車をユーチューブで見かける。

僕が目指すのはそう言うレベルではないので出来る限りオリジナルに近づける。

 

例えばルーフからサイドに流れるライン。レプロはオリジナルよりも角度が急だ。

オリジナルを元に作った曲げ木型でパネルを挟みCクランプで締め上げる。

f:id:mikawakougei:20190305040011j:plain

 

オリジナルから型を採って、

f:id:mikawakougei:20190305042109j:plain

 

修正したレプロに当ててみる。これならヨシだ。

f:id:mikawakougei:20190305042235j:plain

 

ルーフとのつなぎ部分のクラウン(溶接部の段差)がオリジナルよりも深いのでこれを修正する。

f:id:mikawakougei:20190305042528j:plain

 

金型で挟んでハンマーで叩く。

f:id:mikawakougei:20190305042900j:plain

 

オリジナルと各部を比較する紙型。

f:id:mikawakougei:20190305043047j:plain

 

なんとかオリジナルに近づいた。