館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

大腸の内視鏡検査 一年後

「綺麗に治ってますよ。」

 

先生の言葉が神の言葉のように聞こえてきた。

お腹の痛みに耐えながら検査台に横たわっている僕の横で、モニターを見ながら先生は内視鏡を操作している。

 

それは去年の今頃だった。

ちっともよくならない下腹部の痛みに不安を覚えた僕はクリニックを幾つか受診した。それでも原因が分からず、主治医に紹介状を書いてもらって西尾市民病院を訪ねたのだった。

そこで見つかった大きな大腸ポリープ。

H先生は、「来てよかったですね。癌の一歩手前でしたよ。切除しましたからね。」と僕に説明した。

癌の一歩手前というのがどういう状態なのかは聞かなかったが、大きなポリープは癌化しやすいのだそうだ。

幸い切除した組織からは癌細胞は見つからなかった。

 

去年の大腸ポリープの写真。盲腸の近くらしい。緑の矢印の先がポリープ。

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内視鏡でポリープを切除した腸内壁。粘膜が切り取られている。

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クリップで縫合された腸粘膜。クリップは自然に取れて排泄される。

この手術が内視鏡で出来るのだから患者の負担は極めて小さい。昔だったら開腹手術しかなかったのだからいい時代になったものだ。

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そして一年後の今。きれいに治っている。

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H先生は「もう来なくていいですよ。定期健診で異常があったら来てくれればいいです。」と言ってくれたが、僕は嬉しくて2年後に再検査をお願いしますと言った。

 

 

きょう、宮本亜門さんに前立腺がんが見つかって、全摘手術をするというインタビューをしていた。

テレビ番組の検診で見つかったらしいが、幸いステージ2の早期癌。100%直る。

インタビューで宮本さんは「(癌を早期に見つけてもらって) 感謝しかない。こんな幸せな国に生まれて、自分の仕事で人に喜んでもらって・・。」

 

命に係わる病気から生還した、あるいは回復を約束されたものには、この世界は輝いて見えるに違いない。

金が何億あろうが(僕にはありませんよW)、いくら名声があろうが、健康無くして何の意味があろうか。

 

人は死を身近に感じて初めて人生の尊さに気付くのかもしれない。