こんにちは。
きょうは西尾警察署へ車庫証明書をもらいに行った。愛車のセイバーを買い替えるためだ。
手続きを終えて警察署から出ると警察署の正門から一人のビジネスマンが入ってきた。
紺色のスーツを着て首から名札を下げ、右手には薄い鞄を抱えている。
地元の新聞〇〇時報社のSさんだ。
僕とSさんとの距離はおよそ10メートル。
僕はちょっと大きめの声で
「Sさん、こんにちは!」と声をかけた。
Sさんははっとした様子でこちらを向いた。
Sさん 「こんにちは。」
僕 「ガラス美術館ののものです。」
Sさん 「ああ、どうも。」
僕 「おひさしぶりです。」
以前Sさんには何度か取材をしていただいて、顔見知りだった。西尾工芸家協会の時も取材を何度か受けたからだ。
Sさん 「そうですね。」
すれ違いざまに
僕 「どうですか?調子は。」と声をかけると、
Sさん 「ぼつぼつですかねぇ。」と言って笑いながら署に入っていった。
(イメージ)
そのとき、Sさんの首にかけている名札が見えた。Nと書いてある。
あれっ、Sさんじゃないの?
雰囲気は似ていたが、よくよく思い出すとSさんではない。赤の他人だ。
彼も僕のことなど知らないはずだ。
だけど気持ちよく会話が成立しているところがおかしい。
彼も今頃、あの人、誰だったっけ。と、不審に思っているに違いない。
ま、どうということはない。