館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーター内クラック補修-塗装

こんにちは。

 

インナークォーターのブラストが終了し、ブラストボックスを撤去する。

表面的にはすっかり錆が取れている。ただし、ミクロで見るとごく微細な錆が残っていて、それまで錆のなかった面に比べると錆のあった面の方が早く錆が発生する。

f:id:mikawakougei:20200531014307j:plain

 

錆が無くなると亀裂の状態がよくわかる。これから亀裂を溶接でつなぐ。錆で鉄板が薄くなっているのでわずかな加熱で溶け落ちる。裏側に薄銅板を当てて溶け落ちにくくする。

f:id:mikawakougei:20200531015139j:plain

 

上手く盛れた。

f:id:mikawakougei:20200531015357j:plain

 

なるべくきれいに仕上げる。ただし、削りすぎると強度が落ちるのでほどほどにする。

f:id:mikawakougei:20200531015842j:plain

 

横もしっかり盛る。

f:id:mikawakougei:20200531020033j:plain

 

錆防止のジンク塗装をする。

f:id:mikawakougei:20200531020746j:plain

 

クォーターウインドウの補修部分。

f:id:mikawakougei:20200531020918j:plain

 

クォーターポストとホイールハウスの間。ここにクォーターガラスが収まる。

雨水が入るので防錆処理は徹底的にしなくてはならない。オリジナル以上に。

f:id:mikawakougei:20200531021040j:plain

 

インナークォーターのさらに内側までジンクを吹き付ける。

f:id:mikawakougei:20200531021532j:plain

 

クォーターパネルとルーフを溶接する部分。しっかり塗っておく。

f:id:mikawakougei:20200531021833j:plain

 

ジンクの錆止め効果は非常に高い。