館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 右クォーターパネル取り付け準備5

こんにちは。

 

前回の記事から二月近く経ってしまった。

今回はいよいよ右クォーターパネル組み付けに入る。

その前にスポット溶接位置など、溶接チップの当たる部分の塗装を剥がしておく。

僕の持っているスポット溶接機は16000Aの出力があることになっているが、それでもファクトリー溶接機に比べれば出力が小さいので、スポットは細かいピッチで打つ。

まずはクォーターパネル側。

f:id:mikawakougei:20210124015738j:plain

 

そしてフレーム側も位置を合わせて塗装を剥がす。こちらはデッキリッド側。

f:id:mikawakougei:20210124020206j:plain

 

こちらはテールパネル側。

f:id:mikawakougei:20210124020314j:plain

 

クォーターパネルとの合わせ面側は塗装を剥がす必要がない。なぜなら通電時の発熱で塗膜が溶けて溶接可能だからだ。

f:id:mikawakougei:20210124020754j:plain

 

クォーターパネルは前方から後方にスライドさせながらフレームにはめ込んでいく。

傷つきやすいのはクォーターウインドウの部分をクォーターポストに差し込む時だ。

 

はめ込みが成功したらはめ込みのために切り離しておいたパーツを再び取り付ける。

まず、クォーターウインドウ上部の引っかけ部。ここを溶接する。

フレームに溶接されないように銅板を隔壁の代わりに差し込んでおく。

f:id:mikawakougei:20210124020946j:plain

 

サンダー仕上げする。

f:id:mikawakougei:20210124021451j:plain

 

こちらはリヤウインドウ下のビーム部分。あらかじめ差し込んでおいたビームジョイントとクォーターパネル本体を元通り溶接する。

黄色い紙テープが貼ってあるのは溶接スパッターで鉄板面を汚さないためだ。

f:id:mikawakougei:20210124021957j:plain

 

溶接が済んだらサンダーで仕上げる。

実はこれでようやくクォーターパネルをフレームに溶接できる状態に戻せたわけだ。

つまり、クオーターパネルをフレームに組み付けるためにやむを得ず切り離した部分を元通りにつなげただけなのだ。

f:id:mikawakougei:20210124022144j:plain

 

これから本格的な組み付け溶接に入る。