こんにちは。
きょうは休館日。
天気予報どおりほぼ無風。早くから起きて8時には消毒スタートだ。
エンジンは数回でかかった。回転数がちょっと脈動するが原因が分からない。以前もこんな現象があったな。でも、そのうち収まったので問題なく運転した。
まずは松が最優先だ。三脚に上がっててっぺんまで丁寧にかける。
松で一番怖いのがマツクイムシだが、アンプル剤を去年やったので3年くらいは有効らしい。とは言っても完ぺきではないので消毒が欠かせないわけだ。
消毒はほぼ庭中全部と桜の木3本を含め1時間ちょっとで終えた。
案の定、9時を過ぎたころから風が出始めた。早く始めて正解だった。
汗と顔に付いた合剤を流すためシャワーを浴びて一休み。疲れた。
昼からは社務所だ。
町内会長4役が全員参加。まずは片付けと掃除を行う。
用意しておいたスチール棚を組み立てる。
棚に祭り等で使う備品を収納。
棚は大小合わせて3台。まだ完全には整理しきれていないが、だいぶすっきりした。
床の間も不要なので棚を作ってスチール棚を乗せた。全部収納だ。
床は奇麗にモップをかけた。日を改めてLEDシーリングライトをつける。
今日はここまで2時間半かかった。
帰宅すると美術館の足場組立はまだ続いていた。
何人かいる作業者の中にひときわ声が大きく、はきはきと返事をする人がいた。
大将と思われる職人の言うことに「はいっ! はいっ! ○○しました!」と大きな声で答え、てきぱきと動いていた。重たい資材を両手で抱え、大将に渡していた。
それは見ていて聞いていてとても気持ちの良い光景だった。
でも、その人は小柄でちょっと声が高い。
カミさんが「多分あの子女の子だよ。」と言った。
年のころは十代か、多くても二十歳そこそこに見えた。
失礼と思いながらも僕はその子に、「あなた、女の子?」と聞いた。
「はい。そうです。」と明るく答えた。
他の職人と同じようにヘルメットをかぶり、作業着の上着を着て、ジーパンの膝は破れていた。これはお洒落ではない破れだ。
そして鼻の頭は何かでこすったのか黒く汚れている。
「いい返事で見ていて気持ちがいいですよ!」と僕が言うと、「ありがとうございますっ!」と、真っ白な歯を見せた。
きっと普段ならおしゃれをして遊びたい年頃の女の子が、屈強な男性に混じって一生懸命働いている。
これからの日本を救うのはこんな女の子たちなのかもしれない。
頑張ってね。