こんにちは。
いま僕は宇宙ステーションの豪華な一室にいる。どうやらリビングのようだ。
といってもこれはバーチャルリアリティー、仮想空間の話。
現在進めているVR動画配信プロジェクトを知るうえで、一度は経験しておく必要があると考えたからだ。
僕が購入したのはオキュラスクエスト2というヘッドマウントディスプレイ。
バーチャルリアリティーのゲームや体験ができるという最先端の技術だ。
電源を入れるとプレイエリアのガーディアン設定画面が現れる。これはゴーグルの中の映像だ。
その設定が完了するとホーム画面が現れる。
ホーム画面にはいくつかのバーチャル環境設定があって、僕のお気に入りは宇宙ステーションだ。ISSではなく、遠い未来の大型ステーションだ。
すぐ前には設定パネルがあってここでゲームやグループに参加できるらしい。
パネルの奥は大きな窓になっていて地球が見える。
左を見ると小さめの部屋がある。
その部屋には天井から伸びたロボットアームのようなものとテーブルがある。
何をするところだろうか? 冷蔵庫らしきものがあるのでもしかするとキッチン?
右側にも同じくらいの部屋があって、ここには椅子とテーブル。ピンクのマットを敷いたようなカプセル状のくり抜きがある。
ひょっとして、ベッドルーム? こんなところで寝てみたい。
その右手前にはスタンドとソファー。触ろうとしても手がすり抜けてしまうが、視覚的には確かにそこにある。
真後ろを見るとお洒落な長テーブルと、それを囲むように置かれた革張りと思われる品の良いソファー。
大きな窓の向こうに見えるのは宇宙ステーションのセンターだ。まるでスタートレックのUSSエンタープライズ号のよう。
このソファーに座ってみたくなるがそれはできない。
もちろん、その仮想の位置に現実のソファーを置けばあたかもそこに座っているように感じられるだろう。
そしてさらに上を見ると大きな窓から見えるのは星と赤い星雲。
この素晴らしいステーションのデザイナーに敬意を表したい。
現実のスペースさえ許せばプレイエリアは最大5メートル四方まで設定できるようだ。
ステーションの仮想空間は、見たところ50坪ほどありそうなので、室内のどこにでも行けるわけではないが、エリアの設定次第ではかなりのところまで行ける。
この仮想空間には雪山のロッジや高原のコテージのような設定があって、それぞれに楽しいものだ。
聞くところによると、つまらない現実から抜け出して、このゴーグルを着けたままで眠る人がいるという。
スピルバーグ監督の映画「レディープレイヤーワン」を連想した。