こんにちは。
ラムエアユニットのフラップのあるダクト部分。プラスチック製だが、長年の応力と振動で割れが生じている。
裏から見るとこんな感じ。
ここはボンネットのインテークにはめ込む部分なので接着剤での補修など到底無理。
はめ込んだだけですぐに接着が離れてしまうだろう。
こういう時はプラスチックの溶接が最も強い。だけどプラの素材は何?
少しだけ切り取って火を近づけて燃やして匂いを嗅ぐ。
どうやらABSのようだが、はっきりとは分からない。こういう時は同じ材料の中から少し切り取って補修に使う。
10ワットの半田こてを280度くらいに設定してプラを融かし、切り取った同じ材料を一緒に融かして補充していく。
サンドペーパーで仕上げる。
こちらの割れはミニルーターで溝を彫り、そこに1.5ミリのステンレス棒を入れる。補強である。
ステンレス棒を封じ込めるようにプラで溶接する。
ダクトのリップは長年の使用で歪んでへごへご。これを矯正したい。
フラップの軸を抜き、フラップをダクトから取り外す。
ヒートガンを260度設定にしてリップを熱し、柔らかくなったところで角材で挟み、シャコ万で挟んでまっすぐに伸ばす。
そのまま冷めるまで放置する。
一時的にはゆがみが直るが、積年のゆがみはそう簡単には直らない。
角材を取ってしばらくすると、またもとのように歪み始める。
当分、木で挟んだままにした方がよさそうだ。