こんにちは。
うちの美術館では不思議なことが起こります。
これは本当の話です。
三河工芸ガラス美術館の受け付け横にはショーウィンドウがあって、季節にちなんだものを展示しています。
現在は今年の干支ウサギを真ん中に、両側に歌舞伎役者や忍者、達磨にお相撲さん、舞妓さんが並んでいます。
これらすべてろうそくの人形です。
不思議なことはこの中で起こります。
よく見ると右から2番目のお相撲さんが舞妓さんの方を向いています。
もともとこれら人形は横一列に並べられていたのですが、このお相撲さんだけ、いつの間にか舞妓さんの方を向くのです。
例えば下の写真、これはわざとお相撲さんを奥に置きました。
それが1週間もすると、こんなに近づいてくるのです。
人形の下に敷いてあるのは柄がプリントされたフィルムで、どの人形も同じものが敷いてあります。
ケースの中には風が入ったり、揺れたりすることはありません。
台はポリカプラダンでできています。
そして動くのはこのお相撲さんだけなのです。
何度元に戻しても、お相撲さんが舞妓さんに近づくので、スタッフが両面テープでお相撲さんを台に貼り付けてしまいましたが、もしかしたらお相撲さん、舞妓さんに気があるのかもしれません。
だとすると、ちょっとかわいそうなので、両面テープを取って元に戻してあげようかしら。
監視カメラで何が起きるのか撮影してみようかな?
美術館のミステリーをご紹介しました。