こんにちは。
こいつに会うのは久しぶりだ。名をチョロスケという。もちろん、僕が勝手に付けた名前だ。 ただしうちの猫じゃない。多分野良猫だ。
(見よ !! このふってぶてしい顔を !)
僕が30代の頃まで家で猫を飼っていた。その最後の猫がチョロスケだ。
名前の由来は白いことと、ちょろちょろと良く動き可愛かったから。 白がチロとなまり、チョロチョロと合わさってチョロスケになった。
チョロスケは雄だったが、ある日女を巡る争いに敗れて大けがをして帰ってきた。
すぐに市内の獣医に連れて行ったが、そこの先生に「久々にすごい患者が来たなぁ。」と、感心されてしまった。
それ以来、外出禁止。とは言っても座敷猫ではないので外でヒモにつながれて謹慎状態だった。それでも僕らの目を盗んでは度々脱走した。
そのたびに傷だらけで帰り、最後はその傷が原因で腎臓病になってしまった。
それでもまた脱走し、それ以来帰ってこなくなった。
チョロスケは額の真ん中に灰色の斑があったが、こいつにもグレーがあるようだ。それともただ薄汚れているだけか?
だけど、きっとやつはチョロスケの子孫だと僕は信じている。
おや? チョロスケのやつ、びっこを引いているぞ !?
「はは~ん、おまえだなー!?」・・・ゆうべ西の地境で派手な喧嘩をやっていたのだ。夜、あまりにうるさいと、たまに仲裁に入ってやる。そうすると不思議に同じ方向に逃げていくのだ。 場所を変えてやりなおすつもりか?
うちの敷地には僕が知るだけで4匹の猫が出入りしている。そいつらは許可無く立ち入り、所かまわずフンをしたりマーキングするので、うちのカミさんがいつもフン慨しているんだ。
つづく