館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

春分祭

こんにちは。

 

きょうは町内会の仕事の多い日だった。

午後一番で富山神明社での春分祭に出席。出席したのは社寺係と正副の町内会長の18名ほど。全員ネクタイ着用のスーツ姿だ。

禰宜様が祝詞を挙げた後、全員で玉串奉納を行った。

こういった祭礼は、僕が42の厄年の時と、社寺係を担当した時、そして今回で3度目だ。

 

富神(とみじん)は古くて小さい。僕の幼い頃とあまり変わっていなくて、幼い頃はここでよく遊んだ。

きょう出席した役員さんも皆、幼い頃に唐獅子にまたがって大人に叱られたとか、本殿の屋根に上って怒られたなど、思い出の尽きない神社なのだ。

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僕も幼少の頃、本殿の前の石段から飛び降りて脚を怪我した記憶がある。

「やーい、おまえ、飛べないのか。」

友達にけしかけられて本殿前の3段ある石段の一番上から地面まで飛び降りたらしい。

家に帰ってきた僕を母が見て、びっこを引いているのに気が付いた。

「どうしたの?その脚。」と母。「ちょっと痛い。」と僕。

何日か経ってもびっこを引いている僕を見て、母が病院に連れて行った。

 

怪我の名前は忘れたが、このまま放っておくと左右の足の長さが違ってきて、ちんばになる(ちんばは差別用語らしいがご容赦願いたい)と言われたらしい。

その後何か月か街中の骨接ぎさんに通って左ひざに電気治療を受けたのを覚えている。

 

お陰で、大人になっても左右の脚の長さは同じで、何不自由なく歩けている。

これも母のお陰だ。

 

母の愛は海よりも深い。

ガラスオーナメント完成 3D写真

こんにちは。

 

きょうようやくアイシンエーアイ様向けのガラスオーナメントが完成した。納期は10日だからぎりぎりと言ったところ。

それでも休みも取らず前倒しで製作してきたので丁寧な仕事ができた。これはそのうちの一つ。

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これだけではなかなか立体感が沸かないかもしれない。そこで立体写真を作ってみた。カメラを15センチくらい左右にずらして撮ったものだ。

左の写真を左目で見、右の写真を右目で見て像が一つに重なるようにする。そうすると立体的に見えるはずだ。つまり視差を利用した3D写真だ。

 

ちょっと慣れが必要だが、老眼鏡をかけると見やすい。(拡大せずにこのまま見る)

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トランスミッションの中央部が少し膨らんで見えるのが分かるだろうか?さらに「品質努力賞」の文字は表面に彫ってあるのでさらに手前に見えるはずだ。

 

どうしても像が重ならないという人には斜め裏からみた写真をどうぞ。深く立体的に彫られているのが分かる。

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さらにガラスの真横から見ると、絵が右に膨れているのが見て取れる。最も深い所で5~6mmあるだろうか。

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美術館の展示作品では以前やったことがあるが、こんな小さなガラスオーナメントで作るのは初めてだ。

それだけにずいぶん難しかった。

 

ご依頼主様に喜んでもらえるといいが。

ガラスオーナメント 陰影付け

こんにちは。

 

ガラスオーナメント製作も最終段階。陰影付けをする。

彫りあがったそのままでは全体に真っ白で迫力に欠ける。

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そこで薬液を吹き付けて彫刻に陰影を付ける。吹き付けに使うのは精密なエアーブラシだ。薬液は有害なので防毒マスクを着用し、有圧換気扇の下で行う。

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支給されたCG画を見ながらマスキングプレートを当ててスプレーする。

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エアーブラシは使っていくうちにニードルに塗料カスが溜まり、均一なスプレーが出来なくなってくる。厄介な現象だ。

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それでもなんとか11個完成させた。

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明日は仕上がりを3Dでお見せできるかも。

 

1971 マスタングマッハ1 左クォーターパネル6 フルクォーターパネル2

こんにちは。

 

NPDからダイナコーン フルクォーターパネルが届いた。 早速開梱、ダメージが無いか調べる。

こういう大型のパネルが無傷で届くことなど、まず無い。

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一見するとかなりよく出来ていて正確そう。

全長はほぼピッタリ。もっとも、ここが違っていてははなから取り付けられない。そして肝心のオーバーフェンダーのアーチもオリジナル通り。

しかし、よくよく調べていくと、ボデーの曲線が微妙に違う。オリジナルよりも曲線がフラットなのだ。つまりオリジナルの方がより丸っこく、グラマーなのだ。

わずか数ミリの違いを侮ってはいけない。このまま取り付ければドアとの面のつながりに段差が出来てみっともないことになるのだ。

 

クォーターパネルエクステンションと言う部品が最後尾に付くのだが、そのプレス寸法が4ミリほど違う。

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そのほかにもいろいろ違いが分かってくる。後で分かることだが、すんなりとは取り付かないのだ。

かなり修正しなければオリジナル通りには取り付かない。

 

まさに最高難度のクォーターパネル取付けだ。

ガラスオーナメント 裏面彫り完了

こんにちは。

 

アイシンエーアイ様向けのガラスオーナメント彫刻が10個完了した。

アイシンエーアイ様の希望納期は4月の7日だったが、最終納期は10日だ。

7日に余裕で間に合うと思われるかもしれないが、まだ濃淡付けの作業がある。

濃淡付けとは絵柄に陰影を付ける作業だ。 ブラストで彫ったままの絵は濃淡が無く、全体が真っ白けだ。

これでは立体感に乏しいので薬剤を使って白い部分と黒く見える半透明の部分を作ってやると陰影のある立体的な絵になるのだ。

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これをやると最終納期の10日でぎりぎりだろう。

今夜はエーアイのロゴに赤色を塗った。

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明日から陰影付けだ。

やっとかめのセントレア2

こんにちは。

 

税関職員は30歳前後とみられる男性と、20代後半と思われる女性の二人。

どちらも背中に「税関」と白く書かれた紺色の作業着と紺色のズボン。男女とも同じ作業着だ。

「今から一緒に保管倉庫まで荷物を取りに行っていただきます。私たちが先導しますから後ろからついてきてください。」

僕が不安になって、「何か疑わしい点でもあるのですか?」と聞くと、

「いえ、そうではないのですが、定期的に検査しないといけないので。」と答えた。

向かったのは貨物区域の中の北の端にあるスカイポートサービスの倉庫。

 

巨大な倉庫だ。

税関職員が受付で検査のための貨物持ち出し手続きを行っている。

倉庫へ入る前に金属探知機による全身検査。税関職員も行う。 後になって思うが、この金属探知機検査は何の意味があるのだろう。運送業者のドライバーは検査なしで倉庫に出入りしていたから。

 

倉庫内に荷物は沢山あったが目当ての荷物はすぐに分かった。発見したのは僕だ。おおよその大きさを知っていたからだ。

 

それを僕のタウンエースに積んで検査場に向かった。検査場は税関建物の1階にあった。80坪ほどの広い検査場だ。

先ほどの二人とは別の税関職員2人が居て、4人での検査。

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中央奥にコンテナのような大きさの検査機、左右両側にゴム板が垂れ下がった開口部がある。恐らくエックス線検査機だろう。

梱包したまま検査機の中へ通す。ものの十数秒。

 

「はい。けっこうですよ。」

 

恐らく鉄板の中まで見通せる強力なエックス線検査だ。

当然だがやましいものなど映って無かったということだ。

「それでは荷物をスカイポートサービスの倉庫へ一旦返し、保管料を払って出庫してもらって下さい。我々とはここでお別れです。」

 

なんともややこしい手続きだ。

やっとかめのセントレア1

こんにちは。

 

きょうは休館日。二日ほど前に到着したLH(左側)ドアの引き取りに行く。

やっとか目のセントレア(中部国際空港)だ。もう、何度も来ているので要領は心得ている。

今回の荷受け代理人は東陽倉庫さん。ファミマのすぐ北側にある5階建ての建物。以前にも来たことがある。ここでインボイスとデリバリーオーダーをもらっていざ税関へ。

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入口ゲートで入場手続きを済ませて入場する。

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すんなりいくかと思われた税関手続き。ところが送料を記述する書類が無かったため税関申告の端末入力が出来ず、慌てて東陽倉庫に電話で問い合わせて送料を調べてもらった。送料の金額が必要なのは消費税算出のためだ。

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入力が済んで待つこと10分、これですんなり出庫許可証がもらえるかと思いきや、税関職員がやってきて貨物検査をするので立ち会って欲しいと言われた。

 

え゛~っ!こんなこと初めてだ。

別にやましいことはしていないが一抹の不安がよぎる。