館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

スフィアのブラックライト交換

こんにちは。

 

先日来行っている巨大万華鏡スフィアのパワーアップ。

ステンドホイールの駆動モーター交換取付け前にやっておきたいことがある。

ブラックライト器具の交換だ。

 

スフィアの宇宙シーンの演出に40Wブラックライトを3基使用しているが、ブラックライトは寿命が短く、一日数十分の点灯なのに1年足らずで点かなくなる。

 

スフィアのブラックライトはラピッドスタート形と言って、点灯管を使わない方式だ。なぜラピッドスタート式かというと、シーンの切り替わりに瞬時に点灯して欲しいからだ。

ところがこのラピッドスタート形ブラックライトは40Wで1本なんと6000円。しかも流通が少ないのか取り扱い店が少なく、ほとんど価格比較ができない。

さらに受注生産で納期がやたらかかる。

 

それに対し、点灯管を使うスターター式は40Wで1700円ほどで買えるのだ。この機会にスターター式に変えることにした。今では電子点灯管の出現でラピッドスタート形に負けない瞬間点灯を実現している。

 

安価なスターター式器具を取り寄せて分解。

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アルミアングルを溶接して作った器具ベースに分解したパーツを組み込んで器具を作る。今回、40Wブラックライトをやめ、代わりに20Wブラックライトを3本にする。これによりよりワイドに、より明るく星を映し出せるようになる。

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20Wブラックライトは1本850円で入手可能。これなら常時在庫できる。

スフィアの維持費コストダウンと性能アップを両立するわけだ。

スフィアのモーター交換 ステンド取り外し

こんにちは。

 

昨日に引き続きステンドホイールの取り外しにかかる。軸中心のボルトを取り外し、その穴に金具に溶接された軸棒を差し込み治具の板に固定する。 これでステンドホイールの取付ボルトを外してもホイールは落ちない。

治具に開けられた穴からソケットボルトを取り外していく。赤い曲がり棒は六角レンチだ。

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二人がかりで取り外したステンドホイール。取り外し治具から保持台に移した。安全のためだ。

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固定ボルトを外してモーターをずらしてみた。モーターの下は漏れたオイルが付いている。

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モーターを交換するまでにいい機会だから海洋プロジェクターを取り付けよう。ステンドホイールが無いと作業がしやすいからだ。

分解したプロジェクターのLED基板。必要のない赤色LEDを取り外してアイスブルーのチップLEDに置き換える。

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LED基板の裏。文字は僕が書いたものだ。テスターで測って端子の電圧を記したものだ。

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プロジェクターに付いているコントローラーやアンプは必要ないので取り外して配線をし直した。

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スフィアの機械室はとても狭いので、プロジェクターをできるだけコンパクトにするためにボデーを切断。

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さらに波紋を大きく投影するためにレンズ位置も変更。エポキシで基盤のベースを固定する。

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明日はブラックライトのブラケットを交換する。

 

こりゃ正月返上だわ。

スフィアのモーター交換 ステンド取り外し治具

こんにちは。

 

実はかなり前から巨大万華鏡スフィアのステンドグラス駆動モーターから異音がしていた。

「ビーーー」というようなちょっと耳障りな音だ。調べてみるとギヤボックスの下にオイル染みのような跡があった。

どうやらギヤボックスからグリスが漏れているようだ。

すぐにトラブルを起こすような不具合ではないと思われるが、放置し続ければ取り返しのつかない事故につながらないとも言い切れない。

長期の休みが無いと交換できないのでこの機会にやろうと思う。

 

取付け時は17年前、スタッフと3人がかりで取り付けたと思うが、どうやって取り付けたかが思い出せない。

 

ステンドグラスは壊れやすいので取り扱いには細心の注意が必要だ。

今回はカミさんと二人だけで作業できるように取り外し治具を作ることにした。

機械室の中が狭いので治具はスリムにしなければならず、強度が心配だ。

現場合わせで丸一日かかって作ったが作業は明日にする。

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サービス扉から治具を差し込む。治具を差し込むすき間はほんの5センチだ。

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治具の先端をステンドホイールの中心に合わせてみる。

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ステンドホイールをモーターシャフトから治具に受け渡す作業が最大の難所だ。

カーペットタイル貼り 終わっだ~!

こんにちは。

 

残り1/4ほどとあって、半日もあれば終わるだろう。あとは車いじりでもするか。

なんて高をくくっていたのだが、半日どころか丸一日かかって、終わったのは夜の11時過ぎだった。

ただでさえ昨日の疲れを引きずっているのに、昨日以上の作業量。もうしゃがんでの作業はできず、床に座り込んでタイルを貼る。

 

おわっだ~!

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なぜそんなにかかったのかというと、残りの1/4には階段手すりや入り口扉があり、端っこの形状がとても複雑なのだ。

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これを現物を測りながらタイルに描き、カッターで切るのはとても手間がかかるからだ。

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切り取ったカスを見ればお分かりいただけるだろう。

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使ったカーペットタイルは360枚ほど。二人がかりでまる二日かかった。

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頑張った甲斐あって、自分でも納得のいく出来栄えだ。さすが国産、サンゲツの製品だ。寸法が正確に出来ているのできちんと貼れる。

きれいだ。嬉し~。

 

それにしても疲れた。暮前にこんなに疲れちゃって大掃除できるかしら。

 

明日はスフィアのモーター交換準備だ。

カーペットタイル貼り

こんにちは。

 

きょうから来年のお正月二日までお休みをいただきます。

とは言っても遊んだり休息をとっているわけではありません。連休中でないとできない館内の整備を行います。

きょうはその第一弾、ミュージアム3階の南側フロアをタイルカーペット張りにします。

今まではPタイル張りで毎年暮れにワックスがけを行っていました。ところがこのワックスがけが大変な重労働でありまして、少々歳食ってきた僕らにはとても苦痛なのです。

ワックスがけは展示物を全て移動し、最初に古いワックスを剥がし液とポリッシャーを使って剥離します。

それを回収し、次に水洗い。乾燥したところでワックスを二度掛けします。

ここまででへとへとになります。

ところがピカピカになった床も営業初日で靴跡の擦り傷だらけになります。

 

今回はワックスがけをしないで済むように、タイルカーペット張りにするのです。

 

展示台を全て移動し、床だけにします。洗剤でモップ掛けし、乾燥、掃除機をかけて髪の毛などを吸い取ります。

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続いてカーペットタイル用接着剤をローラー刷毛で塗布します。長い柄を付けて立ったまま塗れるようにしました。こんなの這いつくばって塗ってたら腰を痛めますよ。

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カーペットタイルの貼り方は箱の説明にある通り、フロアの中心からピラミッド貼りです。

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市松模様に貼っていきます。

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面倒なのは端っこです。寸法を測ってカットしなくちゃならない。これには時間がかかります。

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外はもう真っ暗。業者に任せるより自分でやった方が綺麗に出来ると思うよ。だって自分の美術館だからね。丁寧にやるもん。

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きょう一日で全体の3/4を貼ることができた。

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ただし、体中が痛い。特に腰と膝。

自分でやるのは楽じゃあありませんよ。(笑)

大祓(おおはらい)

こんにちは。

きょうは今年最後の神事「大祓」(おおはらい)が富山神明社で執り行われた。

大祓は6月と12月の年2回行われる、半年間の穢れや厄を払って無病息災を祈る儀式である。

 

僕はこういう神事が好きだ。神妙な気持ちになり心が落ち着くのだ。

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ここにいる役員のほとんどが生まれも育ちも富山町の人で、幼い頃はこの富神で遊び、沢山の思い出があるはずだ。

僕もこの富神では2度怪我をした思い出がある。一つは拝殿の石段から飛び降りて間接を痛め半年ほど接骨医に通った。二つ目は誰か友達から背中を押され、倒れた拍子に茶碗のかけらか瓦のかけらか何かで額を切った。その傷は今も僕の額に残っている。

 

町内会長を引き受けるということは町内のもろもろの行事を受け持つことで、言ってみれば煩わしいことでもある。だからたいていの人は仕事があるとか忙しいとかでかたくなに断る。

僕の場合は町内会長を10年もやった父を持つカミさんの勧めで、町に対するご恩返しのつもりで引き受けた。

正直、煩わしいと思うこともあるが、嫌なことばかりでも実はない。

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役員さんたちと行事の度に重ねる親交は、機械が好きで人を苦手としてきた僕にも少しずつ人付き合いの楽しさを気付かせてくれる。

先日、僕の友人が長野に引っ越す話をしたが、僕は生まれたこの富山町が好きなのでここに骨を埋めたいと思う。

西尾は税金が高くて困るが、それを除けば愛すべき街だ。

 

ご恩返しのつもりであと3年間のお役目を果たそうと思う。

写真コーナー背景 雲を彫る

こんにちは。

 

きょうは朝晩のステンド教室と屋根瓦塗装、写真コーナー背景の星LED製作と、慌ただしく一日が過ぎていく。

 

只今写真コーナー背景 (月の鏡と呼んでいる) の雲を彫る準備をしている。

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雲は鏡の状態で残っているので、そのままだとこちら側が映ってしまう。それでは面白くないので映らないように表側からサンドブラストでスリ状態にする。

ただし、樹木がスリになっては具合が悪いのでマスキングしてある。

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星のLEDはというと、やっと200個に達した。あと100個作らねばならない。

1個作るのに約5分かかる。つまりあと500分必要という訳だ。

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クリスマスには間に合わない。

年明けまでには完成させたいところだ。