館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ランプシェードの修理 その2

こんにちは。

昨日に引き続きランプシェード修理の続編です。

2段目を上から見ると正八角形になっておらず、ずいぶんといびつだった。重さが不均一にかかり、カッパーテープのちぎれを招いたようだ。

このランプシェードの問題点は3つあるとみた。

一つ目はカッパーテープが細すぎること。テープ幅が細い方がすっきりと綺麗に見えるが、その分強度が不足してくる。

二つ目は各段をつなぐ部分が少なすぎること。八角形の8つの点でしかつながっていない。だから1段目と2段目の継ぎ目に一番大きな荷重がかかるんだ。

三つ目はサイズの大きな割に補強がない。接点が少ない分、補強を入れてやらにゃならんのよ。

これら三つを念頭に置いて、いざ修理開始!

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2段目を3段目から外してバラバラに分解する。テープを全て剥がし、残った粘着糊を塗装剥がし液で浮かせて取る。塗装剥がし液にはいろんなメーカーがあるけど、僕の知る限りこのメーカーのものが一番強力だ。ただし、皮膚に付くとひりひりと痛いのでビニル手袋は必須だ。

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幸い、割れていたガラスと同じものを在庫で持っていたので、割れたガラスと同じ形状に切り直しする。これで8組のガラスが全て揃った。

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もう、ちぎれたりしないようにオリジナルより幅広のテープでガラスを巻く。

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4段目の割れたガラスも新しく切り直し、テープを巻く。

明日は組み立てに入るからね。

つづく