館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

自動溶接遮光面の電池交換

こんにちは。

 

前々から電池切れになっていた自動溶接遮光面の電池交換をした。

この遮光面、モ〇タローブランドで1万3千円もするのに電池が交換できずに寿命は2年とされている。電池さえ交換すればまだまだ使えるのにもったいない話だ。

そこで壊れるかもしれないが、ダメもとで分解してみることにした。

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前面のカバーと左側面のダイヤルを外して液晶ユニットを外す。 ところが液晶部分が分解できない。接着してあるみたいだ。

精密ドライバーの⊖を合わせ面に差し込みながら全周を少しずつ引き離していく。

これがなかなか大変な作業だった。できればプラスチックのケースを壊したくはない。

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ようやくケースが開いた。予想通りボタン電池。 大きな電池だ。

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電池の端子は電池にスポット溶接されていてそのままでは取れない。ご丁寧に裏表とも溶接されている。

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仕方ない。電極をカッターの刃先でめくりながら溶接部をちぎっていく。IC基盤に傷をつけないように慎重に剥がす。

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剥がれたところで新品のボタン電池に同じように黄色の絶縁テープを巻いて電池を納める。ケースは合わせて透明の粘着テープで固定した。

 

あとは元通り組み立てて、動作確認。

 

よし。ちゃんと動いた。

 

僕は使い捨てが一番嫌いなのだ。

1971 マスタングマッハ1 リヤウインドウビーム継ぎ手の修復2

こんにちは。

 

形状の修復が終わり、継ぎ手全体をサンドブラストする。塗料の密着をよくするためだ。 スポット溶接を外した穴にはマスキングシートを貼って塗料が付かないようにする。

プラグ溶接がしやすくするためだ。

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錆によるクレーターがある。ここはアルミパテを塗って補強する。

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サンドブラストしてもミクロの錆の根は残っていると思われるので初めに「必殺錆封じ」を吹き付ける。

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これを溶接する相手側(クォーターフレーム)の錆クレーターにも「必殺錆封じ」とアルミパテを塗り、錆止めと補強をする。錆は合わせ面から発生するからだ。

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ここでも溶接用の穴にはマスキングしておく。

 

手間はいとわない。

スカイバルコニーの壁面塗装 上塗り

こんにちは。

 

きょうは上塗り塗装をする。塗るのはアサヒペン油性スーパーコート。

ところがきょうは昨日と違って風が強く、吹き付け塗装は塗料が飛び散るので断念。少々時間はかかるがローラー刷毛で塗ることにした。

ところが・・である。

古レンガ風のダインコンクリートは凹凸が大きく、ローラーを強く押し当てても溝の部分が塗れない。

デコボコの大きい壁面は見た目はカッコいいが塗装となると大変だ。

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仕方なく溝は普通の刷毛、レンガ面はローラー刷毛で塗り分けて始めたのだが、これがとんでもなく手間がかかる。たぶん丸一日はかかりそうだ。

 

そんなに時間はかけられない。これが本業ではないからね。

やむなくハンディーぺインターを使うことに。

 

初めに塗料の原液で塗ってみる。ところが・・、

水鉄砲のように塗料が飛び出て霧にならない。粘度が高すぎるのだ。

そこで説明書きにあるように10パーセントほど薄め液で希釈する。それでも綺麗な霧にはならず粒の粗い霧状だ。これ以上薄めると垂れそうなのでこれが限界だろう。

これで塗装する。ダンボールで風を避けながら塗っていく。風には強弱の波があり、弱いタイミングを見計らって吹き付けるのだ。

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少々垂れるが何とか塗れそうだ。刷毛に比べて速い速い。

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塗り終えた東面。テーブルで養生シートを押さえておかないと風でめくれてしまう。

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北面、西面も塗装完了。

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手すりの支柱周りは刷毛による手塗りだ。

ここまで占めて1時間半くらいで終えることができた。

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それにしても塗装は大変だ。

缶から塗料コンテナに塗料を移すときにこぼすし、手には付く、服は汚れる、準備も大変、後片付けも大変だ。

 

僕は塗装業はゴメンだ。

スカイバルコニーの壁面塗装

こんにちは。

 

台風21号と22号で雨漏りしたスカイバルコニーの壁面を塗装することにした。

雨漏りの原因、経路は確かではないが、考えられる要因にはできるだけ対処する。

 

まずは下準備、マスキングだ。これに二日かかった。

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耐久性がウリだったはずのダインコンクリートには無数のひび割れが発生。

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このまま放置すればヒビから雨水が侵入して内部の鉄筋をさらに錆びさせ、ますますヒビが酷くなる。

そのため塗装の前に下塗りをする。下塗り剤は「サンデーペイント油性下地用強化シーラー」。一斗缶14リッターを購入。荒れた素材に浸透し、強化するというもの。

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ややトロっとした液体だが、ペインターで十分塗装できる。

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上塗りは明日にする。

インチサイズのソケットレンチセット

こんにちは。

 

ソケットレンチのセットがようやく届いた。インターネットで注文してから20日が経っていた。

マスタング用の工具は全てインチサイズで、残念ながら地元のホームセンターではどこにも置いていなかった。

 

一月ほど前のことだが、ドアの位置調整をするためにドアヒンジの締め付けをしているときにクッと一瞬空回りしたようだった。

どうやらボルトの頭をナメてしまったようだ。

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ところがよく見るとボルトではなくソケットの頭が潰れている。ソケットのサイズは1/2インチ。このサイズで12角は山の引っ掛かりが少なく潰れやすいのかもしれない。

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今回買ったのは44ピースのセット。これで5800円は安いと思う。あとは品質だ。

これは使ってみなければ分からない。

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1/2のソケットは12角ではなく六角だ。これなら潰れにくいだろう。

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今回、いつ届くか分からない取り寄せ商品を注文したのには訳がある。

それはラチェットハンドルの正逆回転の切り替えだ。これはレバー式。 凡庸型の市販品はたいていダイヤル式で、これだと切り替えに両手を使わなければならない。

レバー式は片手で操作できるのだ。

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あとは Made in TAIWAN の品質は如何に・・だ。

女子高生の体験学習

こんにちは。

 

きょうは県立一色高校の生徒さんたちが体験学習にやってきた。毎年、この時期にガラス工芸体験に利用してくれている。

生活デザイン科の生徒さんで全員が女子。みんなとてもおりこうさんで礼儀正しいので僕もカミさんも楽しみにしている。

 

今回体験してくれたのはステンドグラスとサンドブラスト

ステンドグラスは足元ランプとミニミラー、写真立てである。

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初めての作業に戸惑いながらも説明をよく聞いて頑張ってくれた。

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隣りの教室ではサンドブラスト体験をしてもらう。

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アートナイフを使うのは初めてという生徒たち。初めは四苦八苦していたが、ブラストで彫りあがった作品を見て歓声を上げていた。

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生徒さんの一人と話す機会があって、進学するの?と聞くと、

「はい。栄養士の専門学校に行って栄養士になりたいです。」と話してくれた。

今から将来の目標を持っているなんて、大したものだ。僕なんて何も考えていなかった。

 

彼女に、「途中であきらめないで頑張ってね。夢はきっと叶うから。」と言うと、「はい、頑張ります!」と目を輝かせた。

 

いつも元気をもらうのは僕たちの方だ。

1971 マスタングマッハ1 リヤウインドウビーム継ぎ手の修復1

こんにちは。

 

リヤウインドウビーム継ぎ手を外した部分を下から見たところ。

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別の角度から見たところ。左右のクォーターフレームが完全に分断されてしまったため、寸法が狂わないようにアングル材で左右フレームを固定している。

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リヤウインドウビームを上から見たところ。クォーターパネルの継ぎ手部分を切断したため、ビーム(写真中央)をめくらずに済んだ。こんなのめくったら元通りに修復できない。

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さて、取り外した継ぎ手だが、やはり接合部分は錆が酷い。ここは切り取ってパッチで修復する。

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パッチは大きめにしておいて、溶接後に規定寸法に仕上げる。

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鉄板が薄くて溶接で穴が明いてしまうので、今回は22アンペア。TIG溶接である。

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溶接終了、サンダー掛け。

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規定寸法にカット。

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続きは次回。