館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

お葬式

こんにちは。

正月早々楽しい話題でなくて恐縮だが、きょう3日、親戚の葬儀があった。

亡くなったのは僕のおばさんである。僕の母のすぐ下の妹、享年80歳だった。

死因は僕の母と同じ肝硬変。発症したのは母が発症したのと同じころの30年ほど前だったと思うが、治療法が違ったのか病状が違っていたのか、母は発症10年ほどであっさり他界、享年64歳だった。

おばさんは母より5歳年下で同じ肝硬変ながら、薬餌療法と輸血を繰り返しながら30年も持ちこたえた。

 

このブログでも去年の7月26日に書いたが、実はご主人が7月に急死した。末期の肝臓がんが見つかり、あっという間に亡くなってしまった。

 

それまでおばさんは肝硬変の自分が先に逝くものだとばかり思っていたので、とてもショックを受けていたそうだ。ひと月ぐらいは憔悴しきって自分もついて行きたいと漏らしていたという。

その後普段のおばさんに戻っていったと言うが、この暮れの26日に容態が急変、下血が止まらなくなり救急車で病因へ。一旦持ち直したものの、暮れの30日に見舞いに訪れた娘夫婦と会話をする中で10分ほどの間にみるみる様子がおかしくなり、そのまま息を引き取ったそうだ。

ご主人が亡くなってわずか5ヶ月、後を追うように逝ってしまった。

 

安城市和泉町、本龍寺のご住職。五ヶ月前にはおばさんのご主人を送り出したばかり。

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花を手向ける参列者。僕も沢山花を添えさせてもらった。

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火葬炉手前にある告別の間。近親者一人ずつお線香をたむける。隣の火葬の間から炉のバーナーのゴー‥‥という音が聞こえてくる。

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いよいよ炉内へ。以前はここでも棺の蓋を開けてお顔を見せてくれたが、ここで泣き崩れる人や取り乱して死者について行こうとした人があり、危険なので蓋を開けることは止めになったらしい。

これが本当の最後のお姿。扉が閉まるとすぐにゴー‥‥というバーナーの音が始まった。

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亡くなったおばさんの兄弟。女5人男1人の6人兄弟。僕の母は彼らの一番上の姉だ。

おばさんは大の旅行好きだったので、火葬を待つ間、遺品の日記や写真を見ながら懐かしんだ。

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拾骨の間。骨になってしまったおばさんを拾う。僕もだんだん年を重ねるにつれ近親者でこういう場面に同席する機会が増えてきた。まだまだ先のこととは思うが、明日は我が身という実感が湧くようになる。

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今は遠方からの参列者も多いので葬儀の後で初七日をおこなう。

ご院様が還骨勤行を唱える。本龍寺ご住職は葬儀の進行やお経の意味などを詳しく丁寧に解説してくださる。

亡くなってから故人と語り合えるようになる事が沢山あると教えてくださった。全くその通りだ。

生前に話せなかった事が亡くなることで手を合わせて向き合うことが出来るようになる。

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在りし日のおじさんとおばさん。おしどり夫婦で本当に仲が良かった。

供養のつもりで写真を掲載させて頂きます。

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僕のカミさんも血のつながりはないものの、優しくして可愛がって頂いたので目を真っ赤にしながら送っていた。

死んでからのことなんてどうでもいい・・と言う人もいるが、僕はその人の真価は亡くなったときに分かると思う。

葬儀は生前の行いが、どれだけ周りの人を幸せにしたかが問われる日だ。

 

今頃むこうで「遅かったなぁ(笑)・・。」なんて言われてるだろうか。

 

合掌。