館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

鹿のステンドグラス製作 ガラスカット (5)

こんにちは。

今回は曲線のガラスカットをしてみようか。

前回も述べたがステンドグラスのガラスカットはほとんどがこの曲線カットだ。これからステンドグラスを始めて見たいと思っている人は是非最後までお付き合い頂いてガラスカットを身につけて下さい。細かいところまで全部は説明できないけど、かなり参考にはなるとおもうから。

鹿のステンドグラスの場合、同じ色のガラスを複数カ所使っている。 こんな時は同じガラスの型紙を集めてガラスの上に並べる。ガラス自体に模様がある場合は、そのガラスの中でも使いたい模様の部分に型紙を配置する。

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色の濃いところと薄いところがあったりするので、デザイン全体を考えて適した濃さの所を使う。この青いガラスのように白い流れ模様がある場合、流れ方向を揃えた方がいい。

この時役に立つのが方眼の目だ。この目があると、たてよこが一目で分かる。これが方眼紙を使う二つ目の理由なんだ。

 

ただし、次の白いガラスのように表がでこぼこ、裏が平ら、なんてガラスがある。

ガラスは平らな面で切るという大原則があるので、この場合、裏面から切る必要がある。だからガラスを裏にして、型紙も裏向きで写すんだ。

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このとき、方眼の目が見えないけど、型紙の表から油性サインペンで線を引いておくと裏からでも透けて見えるよ。

重要 型紙をただ並べているように思うかもしれないけど、ちゃんとどういう順番にカットしていくか考えながら並べている。

ガラスはまっすぐか、緩やかなカーブしか切れないからなんだ。

次はこれを切り離していく。

 

つづく