館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

ステンドグラスのガラスカット その2

こんにちは。

 

N様邸向けのステンドグラスガラスカットが佳境に入った。多分明日にはすべてのガラスカットが終わるだろう。

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今回の作品、納期が短い分、ガラスのカットは丁寧に行っている。

-納期が短いのに丁寧にカット?- どういうこと? と思うかもしれない。

通常ガラスカットの後に形を整えるためにルーター削りという作業がある。回転するダイヤモンドのヤスリでガラスを削るのだ。これはカットと違い簡単なので誰でもできる。

但し、カットと違い、削るのに時間がやたらかかるのだ。

 

僕はこのルーター仕上げを限りなくゼロにするため丁寧にカットしているのだ。

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要は型紙通りに切ればよいのだが、教室の生徒さんなどは失敗を恐れて、或はカットが小さくなりすぎるのを恐れて型紙を写した線の外側で切っている。ひどい人は線よりも3~4ミリも大きく切っている。

「線のすぐ内側で切るんですよ。」とアドバイスするのだが、何度言っても一向に直らない。

だから延々と何時間も削り続けるのだ。

 

僕はプロだからね、そんなことはしない。

 

かっこよく一発で決めるのさ。