館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

鹿のステンド 型紙カット

こんにちは。

きょうは日曜。朝から体験と入館者で賑わった。

体験の合間をぬって鹿のステンドグラスの型紙をカットした。合間合間に作業するのでなかなか進まないが、わずかな時間でもやっていかないと納期に間に合わない。 アート作品はコツコツと仕上げていくものが多いので、急ぎだからと言ってさっと作れるものじゃないからね。

それでもあと少しで型紙カットは終了する。

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今回の鹿のステンドグラスは前回のように2枚組ではなく、親鹿の方だけ。子鹿の方は作らないのでガラスピース数はちょうど100。

初めてこのブログを読んでくださる方もあると思うのでもう一度説明するが、パターン画を切るのはパターンばさみという特殊なはさみだ。

上の刃が1枚、下の刃が2枚あるのだ。今回使うのは上の刃の厚さが1ミリ。つまり1ミリの間を空けながら型紙を切ってくれるのだ。

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なぜ、こんな切り方をするのかというと、ガラスをハンダ付けするときにコパーテープという銅のテープでガラスを縁取りするからなのだ。

 

以前もお話ししたが、ステンドグラスというのはもともと鉛の桟でガラスを縁取りしながらハンダ付けで組み立てていくものだったが、今は鉛はほとんど使われないので鉛の桟の代わりに銅の粘着テープを使うのだ。

補足すると銅の粘着テープを使うのは、ガラスには直接ハンダが乗らないからだ。銅にはハンダがよく付く。

 

説明が長くなってしまったが、銅のテープを巻く分、ガラスを小さく切ってやらないと作品が寸法通りに収まらなくなってしまうからなんだ。

 

来週からはガラスカットに入れるだろう。

 

話は変わるが、夕方ごろから急に冷え込んできた。これを書いている23時30分現在で外の気温は13度くらい。 明日朝は6度くらいまで下がるそうだ。さむそ~!

皆さん、風邪などひかないように温かくしてお休みくださいね。

 

明日は休館日です。m(_ _)m