館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

サンドブラスターを作ろう! 1

こんにちは。

このブログにも書いたが、先月末、直圧式のサンドブラスト機を購入した。 実際マスタングの錆取りで使ってみたが、まずまずの出来。何とか満足のいく作業が出来た。

しかし、なんといってもサンドブラストの難点は準備と後片付けの煩雑さだ。

手軽にサンドブラストをするにはどうしてもキャビネット―作業箱が必要だ。

 

そこで、直圧式、吸い上げ式兼用のサンドブラストキャビネットを作ることにした。

そもそもキャビネットを作ろうと思ったきっかけは、これ。

マスタングのダッシュパネルだ。運転席と助手席の正面にあって、メーター類やグローブボックスが取り付くパネルだ。

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この錆取りと再塗装をするためだ。このパネル、見ての通り形状が複雑で、ディスクサンダーで完全に塗装剥がしと錆取りをするのは実に難しい。多分不可能に近い。

それがサンドブラストならこまかいデコボコにも研磨剤が入り込み、容易に塗装剥がしが出来るのだ。

ガラス工芸用のブラスターは3台あるのだが、どれもこの幅1400ミリあるダッシュパネルは入らない。

 

出来るだけ簡単に、しかも強度があり、ガラス工芸にも兼用できるよう、直圧式と吸い上げ式を両方こなすマルチキャビネットだ。

まず、どんなものを作るのか、図面を描く。

横描きだが、左が上、右が下、つまり床側だ。実際にはキャスターを付けるつもりだ。

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ホッパーの付いた下箱と、実作業を行う上箱のツーピース構造。

下箱は30X30X3mmの鉄製アングルでフレームを作り、その中に1mm~1.2mmの鉄板でホッパーを作る。

上箱は軽く作るため30X30X3mmのアルミアングルでフレームを作り、壁は光を通すポリカプラダンで作ろうかと思う。

 

早速鉄アングルで材料作り。切断機で図面の長さに切っていく。

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二つのアングルの面が合うように、一方のアングルの端をカットする。

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直角出しのランバーコア材の上にアングルを配置する。 溶接するところは木を切り取っておかないと燃えてしまう。

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次回は溶接だ。