館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

バラとユリのステンドグラス 完成

こんにちは。

 

遂にステンドグラスが完成した。2か月近くを費やしたこだわりの作品だ。

室内で撮影したのでちょっと暗い印象だが、直射日光が当たるとバラがひときわ明るく輝く。これは一枚目だ。

f:id:mikawakougei:20170614033936j:plain

 

そしてこれが二枚目。

ユリは真っ白なガラスではなく、グレーの濃淡のある白を使ったので陰影が付き、より立体的に見えるようになった。

f:id:mikawakougei:20170614034255j:plain

 

雲にもこだわった。これは比較的低空に出現する綿雲。

f:id:mikawakougei:20170614034531j:plain

 

そしてこちらはもっと高い上空に出る筋雲だ。写真では分かりにくいが細かい横線のある白ガラスだ。

f:id:mikawakougei:20170614034800j:plain

 

そしてよりこだわったのが三河湾をイメージした海のガラスだ。派手な青は使わず、落ち着いたブルー。直射日光を屈折させてキラキラ輝く。

f:id:mikawakougei:20170614035045j:plain

 

今回、ユリにはおしべめしべを付けた。初めての試みだ。 これが無いより格段にユリらしく可愛くなった。

f:id:mikawakougei:20170614035528j:plain

f:id:mikawakougei:20170614035751j:plain

 

組み合わせるとこんな感じの位置関係になる。右の遠景が知多半島、左が渥美半島のイメージ。間に佐久島篠島が見えるはずだが、それはバラの後ろに隠れていると思っていただきたい。

美しい三河湾の風景だ。

f:id:mikawakougei:20170614035902j:plain

 

大変な製作作業だったが、楽しんでやれた。僕の中ではとてもきれいな作品だと思う。

納品は明朝。工務店さんが取りに来てくれる。

 

お施主様、気に入ってもらえるといいな。

我が家の梅雨の季節の風物詩 松の剪定

こんにちは。

 

きょうから庭の松の剪定が始まった。

梅雨の合間の気持ちの良い風が木々を揺らす。風を受けた松葉の細かな茂みがさわさわと音を奏でる。

 

去年の剪定は真夏の8月にずれ込んだため、剪定後の松が力を落とし、樹勢が衰えてしまった。

今年はもっと早く剪定してもらうように頼んであったのだ。

 

f:id:mikawakougei:20170613030933j:plain

 

「どう?松の状態は。」と僕が聞く。

「効いとるなぁ、やっぱり合剤(石灰硫黄合剤)がいいなぁ。枝枯れしとったところにも新芽が出とるでねぇ、勢がようなっとるよ。」

それは僕も気付いていた。確かに松葉の色が青々としていかにも元気そうだ。

続けて大将が、「庭木の病気にはいろいろ試すんだけど、合剤がいちばん効くなぁ。マシン油乳剤や殺菌剤も使ったけど、やっぱり合剤だなぁ。」

 

とは言っても合剤は壁や車を黄色に汚すため、住宅密集地では敬遠される。うちだって風のない日を選んで周りに気を使っているのだ。

f:id:mikawakougei:20170613032516j:plain

 

「来年もやるといいよ。(合剤の消毒を) 来年はもっと早く、20倍くらいでやるといいなぁ。」大将がそう言った。

宿題をもらってしまった。

大将が言うには大将の客先のあちこちで枝枯れが起きているそうだ。合剤をやったうちは良い方で、他はひどい状態だそうだ。

「温暖化による天候のせいかもしれんねぇ。」と大将が言った。

 

 

きょうはやっとか目に女将さんも手伝いにやってきた。大将のお母さんである。

御年84歳だそうだ。

え゛~!! 信じられない! どう見たって70代だ。

時々、大将の奥さんに間違えられるんだと。(笑)

さすがに脚立には(危ないので)登らせられないと言っていたが、それにしてもお若い。

f:id:mikawakougei:20170613033219j:plain

 

くれぐれも無理をなさらないよう申し上げた。

 

母のいない僕にとっては羨ましい限りだ。

1971 マスタングマッハ1 クォーターポスト表板4

こんにちは。

 

クォーターポストは上の方が前方に傾斜している。今回はこの傾斜部分を作る。

f:id:mikawakougei:20170612032452j:plain

 

前回の型に傾斜部分を溶接で継ぎ足しする。H鋼だけの単体では成形が不可能だ。

f:id:mikawakougei:20170612032717j:plain

 

打撃に耐えられるよう念のため補強を入れる。

f:id:mikawakougei:20170612033110j:plain

 

傾斜部分のRを削る。ディスクサンダーで大まかに削った後、サンドペーパーの手作業で仕上げる。

f:id:mikawakougei:20170612033221j:plain

 

目的のRに削る。テンプレートを当てながら正確に仕上げる。

f:id:mikawakougei:20170612033539j:plain

仕上がった曲げ型。

f:id:mikawakougei:20170612033816j:plain

 

折り曲げ角の内側では鉄板が余るので山に膨れる。鉄板を叩いて伸ばすことはできるが縮めることはできない。山を叩くと他が膨れてしまう。

f:id:mikawakougei:20170612033925j:plain

 

どうしても縮められないので仕方なくスリットを入れて曲げる。

f:id:mikawakougei:20170612034258j:plain

 

オリジナルのポストに当てて固定し、角度を合わせてスリットを溶接する。この時、オリジナルに溶着しないように間に銅板を挟む。

f:id:mikawakougei:20170612034625j:plain

 

しっかりと溶接し、サンダーで仕上げる。

f:id:mikawakougei:20170612034724j:plain

 

これでようやく片側の曲げが完了した。

 

次は逆の曲げに入る。

土曜夜のステンド教室が楽しい🎶

こんにちは。

 

土曜夜のステンド教室が楽しい。

以前は生徒数も少なく、まじめに製作作業をしていたので会話も少なかった。勿論黙々とやる分、作業ははかどった。

現在はおしゃべりのムードメーカーさんが何人かいて、とても明るく和やかな教室になった。現在は12名ほどの賑やかなクラスとなっている。

教室は技術を学ぶ場であるが、と同時にコミュニティにもなっているわけで、これでよいのだ。

 

きょうはSBさんがランプを完成させた。

f:id:mikawakougei:20170611033236j:plain

 

本人が後ろにいるが、一緒に撮るとその大きさが分かろうというものだ。ステンド大好きのSBさん、家でも作業しているそうで、2か月ちょっとで完成させた。

驚きだ。^ ^

f:id:mikawakougei:20170611033348j:plain

 

 

ちょっと変わった作品ではTDさんのカード立てがある。現在製作中だが、

f:id:mikawakougei:20170611033939j:plain

 

完成すればこんなカワイイお家型のカード立てができる。

f:id:mikawakougei:20170611034205j:plain

 

これからも楽しい教室を目指そう。

ストロベリームーンと土星

こんにちは。

 

土星と月が接近している。

と言ってもこれは見かけの話。 月の近くに明るい星があるのが見えるだろう。あれが土星だ。

f:id:mikawakougei:20170610032058p:plain (アストロアーツより)

 

そして今日、9日の月はストロベリームーンと言うらしい。今年の満月の中で最も小さく見えるそうだ。これは月の公転軌道が楕円であることから月が地球から遠くなったり近くなったりすることで起こる。最接近した時の満月をスーパームーンと言うよね。

 

そしてお隣の土星。言わずと知れた輪のある星だ。

ところがこの土星に僕らが知る輪のほかに、とてつもなく巨大な輪があるんだと。

 

僕はきょう、初めてこれを知ったんだけれど、宇宙って本当に謎だらけで面白い。

バラとユリのステンドグラス もうすぐ完成

こんにちは。

 

バラとユリのステンドグラスが佳境を迎えている。

二つあるうちの小さい方のパネルは先ほどハンダ付けが完了。只今、パティーナ作業に入っている。

パティーナ作業とはハンダの色を黒やアンティーク色に変えることだ。今回は黒。

f:id:mikawakougei:20170609032755j:plain

 

裏面も黒にする。絵がくっきりと締まる。

f:id:mikawakougei:20170609033139j:plain

 

大きい方のパネルは只今カミさんがコパーテープ巻きの最中だ。あと少し。

明日、ハンダ付けに入る。

f:id:mikawakougei:20170609033410j:plain

 

足元にはコパーテープの剥離紙が山になっている。

f:id:mikawakougei:20170609033551j:plain

 

原画には無かったが、ユリのおしべとめしべを付けようかと思っている。

アクセントになるし、ユリがユリらしく、可愛くなる。

f:id:mikawakougei:20170609033656j:plain

 

納品は14日だ。

アパートクリーニング2 扉の塗り替え

こんにちは。

 

この部屋は以前会社貸し、つまり社宅になっていたが、ここに住む男性社員があまりに無断欠勤を繰り返すので解雇された。と同時に社宅貸しも解約だ。

あまりに痛みが激しく、手の付けようがなかったので今まで空き部屋のまま放置していた。

ここに住んでいたオッサンは、しらふの時は借りてきた猫のようにおとなしいのだが、酒が入ると汚い言葉でクレームの電話をしてくる困りもので、「すぐに来い!」と言うので部屋まで行くと、部屋の中で七輪を焚くなど考えられないことをしていた。

畳は破れて真っ黒。あちこちにゴキブリの死がいが放置されていて、とても人が暮らしているような部屋ではなかったのだ。

こんな使われ方をしたら大家は悲劇だ。

 

話を本題に戻すが、この部屋にも入居希望があったので今回のクリーニング、いや、リフォームとなったのだ。

床とクロスはプロに替えてもらったので新品だ。見違えるようにきれいだ。だけど扉や備品は自分たちで修繕する。

 

押入れの引き戸に大きな穴が二つ開いていた。通常、こんな穴は何かをぶつけたくらいでは明かない。明らかに故意だ。

f:id:mikawakougei:20170608033215j:plain

 

八つ当たりでもして何かをぶつけたか? 他の戸にも蹴ったくったような大穴があった。

f:id:mikawakougei:20170608033311j:plain

 

まずはこれを直すとしよう。サンドペーパーで平らに削り、

f:id:mikawakougei:20170608033613j:plain

 

L字に曲げた金属棒で木工パテをベニヤの裏側にも付くように塗る。

f:id:mikawakougei:20170608033856j:plain

 

パテをペーパーで仕上げて塗装する。新品同様だ。塗料は自動車用二液性ウレタン塗料だ。テカらないようにフラットベースを加えて半つや消しにする。

f:id:mikawakougei:20170608034306j:plain

 

さてさて、前回のトイレの扉、取りきれなかった飛び散り汚れ。

f:id:mikawakougei:20170605034242j:plain

 

半艶白に塗り替えて新品同様。

f:id:mikawakougei:20170608034903j:plain

 

ドアの取っ手や金物も新しく替えて気持ちがいい。

f:id:mikawakougei:20170608035505j:plain

 

ここまで綺麗にして、むちゃくちゃに使われたら悲しいよ。