こんにちは。
この部屋は以前会社貸し、つまり社宅になっていたが、ここに住む男性社員があまりに無断欠勤を繰り返すので解雇された。と同時に社宅貸しも解約だ。
あまりに痛みが激しく、手の付けようがなかったので今まで空き部屋のまま放置していた。
ここに住んでいたオッサンは、しらふの時は借りてきた猫のようにおとなしいのだが、酒が入ると汚い言葉でクレームの電話をしてくる困りもので、「すぐに来い!」と言うので部屋まで行くと、部屋の中で七輪を焚くなど考えられないことをしていた。
畳は破れて真っ黒。あちこちにゴキブリの死がいが放置されていて、とても人が暮らしているような部屋ではなかったのだ。
こんな使われ方をしたら大家は悲劇だ。
話を本題に戻すが、この部屋にも入居希望があったので今回のクリーニング、いや、リフォームとなったのだ。
床とクロスはプロに替えてもらったので新品だ。見違えるようにきれいだ。だけど扉や備品は自分たちで修繕する。
押入れの引き戸に大きな穴が二つ開いていた。通常、こんな穴は何かをぶつけたくらいでは明かない。明らかに故意だ。
八つ当たりでもして何かをぶつけたか? 他の戸にも蹴ったくったような大穴があった。
まずはこれを直すとしよう。サンドペーパーで平らに削り、
L字に曲げた金属棒で木工パテをベニヤの裏側にも付くように塗る。
パテをペーパーで仕上げて塗装する。新品同様だ。塗料は自動車用二液性ウレタン塗料だ。テカらないようにフラットベースを加えて半つや消しにする。
さてさて、前回のトイレの扉、取りきれなかった飛び散り汚れ。
半艶白に塗り替えて新品同様。
ドアの取っ手や金物も新しく替えて気持ちがいい。
ここまで綺麗にして、むちゃくちゃに使われたら悲しいよ。