館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

緊急入院 在所の父

こんにちは。

きょうは休館日。アパートのクリーニングをしていたのだが心配な知らせが入った。

在所のおじいさんが救急車で病院に運ばれたというのだ。電話をしてきたのは在所の姉さんだった。

 

在所のおじいさんは軽度の認知症があったのだが、ちょっと前に悪化し、その原因が心臓にあったことはお話しした。心臓が十分に血液を送らないと脳の血流が不足し、認知機能が衰えるのだ。

薬で改善していたが、ここ2~3日トイレのスリッパを台所まで履いてきてしまうほど酷くなっていたという。

 

今朝、背中が痛いとしきりに訴えるので、たまたま居合わせた孫がもしやと思い救急車を呼んだのだ。最近心不全で急死した阿藤快さんも亡くなる直前、背中が痛いと訴えていたそうだからである。

 

面会時間は5時半から8時までと決められていたのでラッシュアワーの落ち着いた6時頃出かけた。

入院しているのはこの界隈ではもっとも最新の設備を誇る安城市の厚生病院だ。

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おじいさんは3階のHCU-準集中治療室にいた。

HCUにはインターホンがあって、そこでチェックを受けないと入室できないようになっている。面会できるのは三親等までだった。

入室を許されて手を消毒、おじいさんの病室に入る。幸い意識はあった。

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病因はやっぱり心臓だった。大動脈解離という深刻な病気だ。大動脈の壁が剥がれていき、最後は破裂して終わるというのだ。通常手術で治療するのだがおじいさんの場合、高齢で手術は難しいという。

 

「まだ痛い?」とカミさんが聞くと「今は大丈夫・・」とか細い声で答えた。

「お見舞いに来たよ。」僕が言う。

「・・ありがとな・・。」

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薬のせいで眠たそうだ。顔もむくんでいる。不安げなカミさんの顔。

一週間入院して、その後は自宅に戻るそうだ。治療のしようがないってことだ。

 

厚生病院は先端の病院であるけれど僕にはいい思い出などない。

僕のお袋も、在所の母もここから逝った。テレビで放送されるような感動的な奇跡は僕の周りでは見聞きしたことがない。

 

おじいさんに奇跡は起こらないものだろうか。