館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

1971 マスタングマッハ1 フロア切断

こんにちは。

いよいよ実質的なボデーワークに入る。不安だらけだがとにかく始めなければいつまで経っても進まない。

もちろん作業を始めるからには予備知識は要る。経験のある友人に聞いたりプロの板金屋に聞いたり、或はYouTubeの動画を見たりする。僕が一番勉強になったのはYouTube動画だ。

まず、エアーソーで助手席フロアの小さい範囲を切る。

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助手席の足元に半分出っ張って見えるのはフロアサポートという床を支えるフレームの一部だ。

その上に置いてある黒い角パイプはフレームコネクターと呼ばれる補強部品だ。 オリジナルには無い。

 

フレームコネクタ

そう、今回フロアを取り換えるついでに、このフレームコネクターを取り付けようというのだ。

マスタングを調べていくうちに、この年式のマスタングはセミモノコック構造だと分かった。(間違っていたらごめんなさい)

マスタングはフロントとリヤにフレームがあり、それを左右のロッカーパネルという断面が三角のパイプでつないでいる格好だ。

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フレームがフロントからリヤまで真っすぐつながっていないのでボデーがねじれやすくなっている。

これが感覚として分かるのが急ハンドルを切った時だ。一瞬間があって、それから車体が旋回するような感じなのだ。現代のスポーティーカーのように即座に反応する感じではないのだ。

また、でこぼこ道を走るときなど車体がグニュグニュねじれるような感じがするという。

 

新車のうちなら、このフレームのねじれが適度に路面の振動を吸収してくれていたのだろうが、長年経ってくたびれてきたボデーに往時の強靭さは無い。

 

そこで友人が勧めてくれたのがフレームコネクターの取付けだ。

上図の赤い部品で示すフロントフレームとリヤフレームを直結する補強パイプだ。

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友人によるとこれは取り付けて車庫から出した直後に違いを実感したそうだ。

ハンドルに即座に反応し、現代車のように走行時に安定感が出てきたと言っていた。

 

フロアパンを交換する前にこの部品を取り付けることにしたのだ。