館長の気ままな日記

三河工芸ガラス美術館の館長(オーナー) " カズ " こと神谷一彦の勝手気ままな独り言です。

三河工芸の館長が書く日記です

蛇紋岩洗い出し

こんにちは。

 

きょうは入り口に新たに作る塀に蛇紋岩の洗い出し仕上げを行った。

 

建設業者さんの見積もりでは当初モルタル仕上げだった。つまりセメントのこて仕上げだ。

それを後から知った僕は、「そんなんじゃだめだよ。今までの塀と同じ仕上げにしてくれなきゃ。」と言った。

それが蛇紋岩洗い出しという仕上げだ。

ブロック塀の土台部分を深緑色のおしゃれな仕上げにすることだ。

今ではあまり見かけなくなったが、和風の外壁や塀にはよく使われた手法で、今ではほとんど行われないようだ。

 

蛇紋岩という深緑の岩と白竜という白い岩を砕いて混ぜ、セメントで煉り合せたものを外壁にこてで塗っていく。左官工事だ。

 

セメントが固まりきらないうちに刷毛でセメント分だけを洗い流す。

洗うのに水だけでなく、専用の薬液も使うそうだ。

 

すると蛇紋岩と白竜の白い石粒が浮き出て独特の表情になる。

 

前からある塀の蛇紋岩洗い出しより色が濃い。

職人さんに言わせると前の塀を作った当時から40年近くも経っていて、蛇紋岩の産地が違ったりするので同じ色にするのは難しいらしい。

また、今回の方が蛇紋岩の使用量が多い。つまり豪華なので色が濃くなったんだそうだ。

 

ま、それはそれでヨシとしよう。同じ色合いにならないのなら豪華な方がいい。♪

まだ湿っているが、乾燥すれば、奥の色のようにもう少し明るい色になるそうだ。

 

蛇紋岩の洗い出しが完了したら、上は白壁の塀になる。

 

これまでよりも塀が長くなってかっこよくなる。♡